CD Projektがまたも英断、GeoIPの使用を止め「GOG.com」販売における地域別のIP制限を排除

2011年5月10日 16:13 by katakori
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
sp
「GoG.com」

いよいよリリースが迫るCD Projektの新作RPG“The Witcher 2: Assassins of Kings”ですが、先日オーストラリアから本作を購入する際の価格が42.27AUD(オーストラリア・ドル)から突如20AUDも上昇し、これがオーストラリアにおけるライセンス料の問題であることが明らかになりました。

CD Projektの販売サイトである「GOG.com」はオーストラリアのファンに対し、ヨーロッパでの価格で販売しようと試みるなど問題の解決を進めていましたが、決定的な解決には至らず動向が見守られる状況となっていました。

そんな中、本日GOG.comが日本国内でも海外ゲームのダウンロード購入などを利用する方にはお馴染みの居住する国に併せた提示を行う(※ 所謂“おま国”)為に利用されているGeoIPをGOG.comで利用しないよう変更したと発表、これに併せて個人情報保護方針も更新し、IP判別によるリージョン制限を撤廃するという信じられない直球で対応することを明らかにしました。

GOG.comの発表には顧客が旅行中にゲームを購入したい、或いはダウンロードしたいケースも発生するかもしれないと記されており、GeoIPによって自動的に行われる判別はゲームの価格のみならずコンテンツの内容まで変えてしまう場合も考えられると述べ、さらにGeoIPのデータが必ずしも正しく機能している訳ではない(一部国制限を超えてDL販売サイトで購入できるIPなどが存在する時期もあった)と問題点を指摘しています。

これらを踏まえ、CD Projektはプライバシー保護をより有効にする為に、運営自身が必要としないどんな種類の情報もユーザーから集めるべきでは無いと主張、一時的にGeoIPの使用を計画したが、ユーザーを信頼し、ユーザーそれぞれに購入用の居住先を通知してもらう方法に変更することを決定したと記しています。

既にGOGを利用している方で、今回の運営方針の変更によって居住先の変更を必要とする方は、公式サイトの“My account”ページから“Account & Settings”を選択することで変更可能となっています。

国内でも英語版タイトルの購入が非常に困難な状況になるケースをしばしば見かける昨今、肥大化するビジネス規模に伴ったリスクヘッジを装うディフェンシブな囲い込みや、実体の無いパイの奪い合いなど、そもそも“楽しい事”とはなんだったのかと諦念すら感じる状況の中、CD Projektの決断は非常にセンシティブな問題に、“オーストラリアのファンにも同じ様に遊んでもらいたい”とシンプルに向き合った結果生まれたものだと言え、先だって発表されたGOG版Witcher 2におけるDRMにまつわる決定も含め、CD Projektのファンを大事にする姿勢には毎度頭が下がる思いで一杯です。

情報元:VG247, VG247

本日のニュース一覧

おこめの「The Elder Scrolls V: Skyrim」記!

skyrim記リターンズその136
「4コマ:攻撃しようにも」
skyrim記
“Skyrim”記バックナンバーはこちら

“Skyrim”記リターンズバックナンバー
Lineスタンプ
おこめがLINEスタンプを作りました!
かわいい子達がたくさんいるのでよかったらどうぞ。

アーカイブ

doope.jpについて

doope.jpは国内外の様々なゲームに関するニュースをご紹介するゲーム総合情報サイトです。
当サイトに関するご質問等はお問合わせフォームをご利用頂くか、またはメールで[doopeinfo@gmail.com]までお問い合わせ下さい。
sp



About the author

かたこりTwitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。

おこめTwitter ):メシが三度のメシより大好きなゲームあんまり知らないおこめ。洋ゲー勉強中。

Tag

Copyright c image and method All Rights Reserved.