「Borderlands: The Pre-Sequel」

初代“ボーダーランズ”と“ボーダーランズ2”の間に起こった事件を軸に、馴染み深い主要キャラクター達の運命的な邂逅や戦いを描くシリーズ最新作「ボーダーランズ プリシークエル」の発売がいよいよ目前に迫る状況となっています。

doope!では10月30日に迎える待望の日本語版発売に向けて、シリーズの重要な空白を埋める本作のプロット的な背景やキャラクターの概要、新たなゲームプレイシステムなど、多岐に渡る情報を改めて整理し、2回の特集記事としてお届けします。

という事で、今回は1回目の特集として、“ボーダーランズ プリシークエル”の時系列的な整理やハンサム・ジャックの台頭に深く関わるストーリーのテーマ、新たなプレイアブルキャラクターとして選ばれた一癖も二癖もある4人の主人公達に関する出自と特徴をまとめてご紹介。来る最新作をプレイ予定の方は、今一度過去作との関係や主要キャラクター達の概要をおさらいしておいてはいかがでしょうか。

参考:8月下旬に公開された国内向けの“Last Hope”トレーラー

「ボーダーランズ プリシークエル」のストーリー的な位置づけと、ジャックにまつわる大きなテーマ

「Borderlands: The Pre-Sequel」
まだある種の希望を胸に抱いている若き“ジャック”

前述した通り、来る最新作は、初代“ボーダーランズ”と“ボーダーランズ2”の間に起こった出来事を描くいわゆる“ボーダーランズ1.5”的な作品として、シリーズの重要な役割を担う作品で、最も大きなテーマの1つとして、“ボーダーランズ2”でソシオパス的な狂気と陽気さを見せたヴィラン“ハンサム・ジャック”誕生の物語を描くタイトルとなっています。

“ボーダーランズ プリシークエル”は、パンドラの月“エルピス”を舞台に、プレイアブルな主人公4人と、彼らを新たなVaultハンターとして雇い入れたジャックを中心に展開しますが、周知の通り“ハンサム・ジャック”が非道の限りを尽くす続編の“ボーダーランズ2”は既に発売されており、本作は予め決められた結末と破滅に向かって進むことが確定している比較的珍しい、しかしその悲劇性やエモーションが最も際だつスタイルの作品だと言えるのではないでしょうか。

本作のストーリーを大枠で語る主人公は、以下に紹介する“Athena”がその役割を担いますが、真の主人公はやはりハンサム・ジャックその人であり、まだある種の正義感と希望、そして夢を胸に宿す青年“ジャック”が、何故不気味なマスクを着用し、“ハンサム”の名乗りを上げるに至るのか、そして前作のプレイヤーが多く目の当たりにした仮面の下に刻まれる“あの”巨大な傷が示す意味を含め、青年ジャックから、ハンサム・ジャックへと変容するプロセスそのものが本作の全体を貫く大きなテーマとして機能しています。

この予め決められた結末へとひた走る暗い物語を、前作ボーダーランズ2と同様に底抜けの明るさとおもちゃ箱をひっくり返したような楽しいゲームプレイで描ききる絶妙なバランス感覚(※ ボーダーランズ2もまたある種の悲しみや別離、成長を孕む物語でした)は、Gearboxと新たに開発を担当することとなった2K Australia特有の魅力だと言え、長大なDLC展開が続いた前作を経てなお新たなボーダーランズを求めるファンに至福のゲームプレイを提供する新作となっています。

「Borderlands: The Pre-Sequel」
参考:ボーダーランズ2における“ハンサム”なジャック、不気味な仮面を着用している

初代ボーダーランズに登場した元暗殺者、グラディエーター“Athena”

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初代ボーダーランズの第3弾DLC“The Secret Armory of General Knoxx”の主要キャラクターとして登場した“Athena”は、かつてパンドラを支配していたAtlas社の英才教育を受け私設軍隊Crimson Lanceに所属した伝説的な暗殺者で、本作における大きな物語の一部始終をその目で見て語るいわゆる主人公として登場を果たします。

彼女がCrimson Lanceの崩壊を経て、どうジャックと出会い、パンドラの月“エルピス”で何を見るのか、ボーダーランズ2における不在と併せて、彼女の動向が作品の大きな鍵を握ることは間違いなさそうです。

なお、Athenaのアクションスキルは“Kinetic Aspis”と呼ばれるメカニカルな“盾”を利用する防御と攻撃を兼ね備えた能力で、使用時に敵の攻撃を盾に吸収しエネルギーとして蓄え、これを敵に投げつけて巨大なダメージを与えることが可能となっています。

また、前作と同様にキャラクター毎に3種のカテゴリが用意されたスキルツリーの概要は以下のようになっています。

■ “Athena”のスキルツリー概要

  • Phalanx:Athenaが装備する盾“Aspis”の攻撃や防御、使用時間の延長、ダメージ吸収と仲間へのシールド供給、敵の挑発など、パーティプレイに役立つ“Aspis”の強化に特化したアクションスキル向けツリー。
  • Xipho:近接攻撃に対する出血効果の付与を軸にAthena本人の戦闘力を強化する戦闘ツリー。
  • Ceraunic Storm:ファイアもしくはショック属性の攻撃で発動するスタックスキル“Maelstrom”を軸に攻撃力を増大させるエレメンタル系ツリー。
「Borderlands: The Pre-Sequel」
参考:初代に登場した際のAthena、Crimson Lanceの女性アサシンとして活動していた

自身の身体改造とサイボーグ化を特色とするエンフォーサー“Wilhelm”

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ボーダーランズ2の強力な中ボスとして登場し、印象に残る激しい戦いを繰り広げた“Wilhelm”ですが、プリシークエルにおいてはオーグメントと機械化がさほど進んでいない人間に近い姿で登場します。ただし、マシンボイスな音声や片目のサイボーグ化など、既に幾つかの機械化が進行しており、ゲームのプレイ中にはスキルの選択によって、腕や足の外観が実際に変化しサイボーグ化が進むシリーズ初の機能が実装されています。

また、ボーダーランズ2の戦闘時にもプレイヤーを同様の方法で苦しめた“Wilhelm”のアクションスキルは、ドローン召還系の能力“Wolf and Saint”と呼ばれるもので、攻撃に特化したWolfと防御/回復に特化したSaintがそれぞれ独立して行動する非常にバランスの取れたスキルとなっています。パーティメンバー向けの回復能力も充実する“Wilhelm”はシリーズの入門にぴったりなキャラクターの1人だと言えそうです。

■ “Wilhelm”のスキルツリー概要

  • Hunter Killer:攻撃を担当するドローン“Wolf”の強化に特化したツリー。
  • Cyber Commando:Wilhelm本人のサイボーグ化を軸に、アクションや攻撃力、シールド、銃器の射撃精度やリコイルの改善等を図るバランス型のツリー。
  • Dreadnought:回復を担当するドローン“Saint”の強化やセカンドウインド時の拡張により本人とパーティの生存率を大きく強化するサポート系ツリー。
「Borderlands: The Pre-Sequel」
参考:ボーダーランズ2に登場した“Wilhelm”、上半身以外ほぼローダーと化している

法を盾に取る冷酷無比な戦闘狂、ローブリンガー“Nisha”

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荒野が広がるボーダーランズ世界にぴったりなスタイルながら、意外と少ないウエスタンなキャラクターの1人“Nisha”は、前作ボーダーランズ2のLynchwoodを支配するシェリフとして登場した女性で、法を盾にBandit達の無差別な殺戮や市民に対する過剰な圧政を心から愉しむ純粋な極悪人として登場。ハンサム・ジャックの彼女としても知られていました。

ボーダーランズ プリシークエルにおける“Nisha”は、そういった人格や背景を色濃く反映した存在としてデザインされており、全てのスキルツリーが本人のみを強化し、殺られる前に殺るスタイルを徹底的に追求するもので、一切のパーティ支援を排した他に類を見ない超特化型のキャラクターとなっています。

そんな彼女のアクションスキル“Showdown”は、発動中の射撃を大幅に強化し、オートエイム機能まで付与するアクの強い能力で、ウエスタンなJakobs製の銃との愛称も抜群に良い、撃って撃って撃ちまくる爽快感の強いゲームプレイが楽しめます。

■ “Nisha”のスキルツリー概要

  • Law & Order:被ダメージによってスタックする“Order”を軸に、回復や近接攻撃、スラムの強化を行う特攻型ツリー。
  • Fan the Hammer:アクションスキル“Showdown”の延長や射撃ダメージの強化、腰だめ撃ち時の銃が2丁持ちとなる“One For Each of Ya”など、とにかく銃を撃ちまくることに特化したアグレッシブなツリー。
  • The Riflewoman:キルスキルやスタックによる射撃ダメージや発射速度、無属性武器向けの強化など、通常射撃の底上げを図る攻撃ツリー。

ハイペリオン社の命令を断れない我等がアイドル、失敗作“Claptrap”

「Borderlands: The Pre-Sequel」

本作の大きな目玉とも言える、新たなプレイアブルキャラクター“Claptrap”は、大量に生産されたハイペリオン社のロボット“CL4P-TP”のランダムな一台ではなく、初代ボーダーランズのオープニングでプレイヤー達を迎え入れ、ロボット革命の事件をほうほうの体で生き延び、ボーダーランズ2の過酷な旅を共に過ごした、“あの”Claptrap本人であり、今回初のプレイアブル参戦となります。

既に何度かご紹介した通り、“ボーダーランズ プリシークエル”は初代“ボーダーランズ”と“ボーダーランズ2”の間に起こった出来事を描く作品となっていますが、正確には初代“ボーダーランズ”の第3弾DLC“The Secret Armory of General Knoxx”が終了しある程度の月日が経過した上で、第4弾DLC“Claptrap’s New Robot Revolution”の重大な事件が発生する直前の時期が舞台となっており、パンドラの月“エルピス”にはまだ稼動しているCL4P-TPの存在が複数確認できます。

また、“Claptrap”のゲームプレイを象徴するアクションスキル“VaultHunter.EXE”は、本体にインストールされたマルウェアを利用することで、周囲の状況を自動的に解析し、独自の判断でランダムな効果を発動するギャンブル性の強いスキルで、場合によっては戦場が仲間の悲鳴に包まれる実に“Claptrap”らしいカオスなゲームプレイが楽しめます。一方、育成の方法によっては高レベル帯で鬼神の如き強さを発揮する意外性も持ち合わせており、非常に奥の深いキャラクターに仕上がっているようです。

■ “Claptrap”のスキルツリー概要

  • Bommtrap:エクスプローシブ系の攻撃を強化するアグレッシブな戦闘ツリー、スタックやセカンドウインドスキルも存在し、Kriegのような戦いが可能。
  • I love You Guys:味方の強化や回復、アクションスキルのクールダウン短縮、仲間とのハイタッチで強力なBuffが得られる“High Five Guys”など、パーティプレイに特化した支援系ツリー。
  • Fragmented claptrap:全方位にレーザーを放出する“Rainbow coolant”を筆頭に、アクションスキル“VaultHunter.EXE”の強化や拡張にフォーカスしたギャンブル性が強いツリー。

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