uDraw関連のビジネス展開が失敗したことにより、深刻な経営危機が続いている「THQ」が昨晩2013会計年度の第1四半期業績報告を行い、1540万ドルの純利益を計上する経営再建に向けた好調な再スタートを切ったことが明らかになりました。
THQの報告によると、2013会計年度第1四半期の総売上高は1億3370万ドルで前年同期の1億9520万ドルに比べ約30%の減収となっていますが、純利益は昨年同期の損失3840万ドルから一転1540万ドルの黒字に転じており、新社長に就任したJason Rubin氏が振るった大胆な采配が経営状態の健全化に向けた具体的な変化を起こしつつある様子がはっきりと感じられます。
Q1報告に併せて行われたカンファレンスコールに登場したJason Rubin氏は、再建に向けた新しい戦略に伴い生産的でない一部の開発をストップさせたと報告し、今後一切のカジュアルなFacebookゲームやモバイルタイトルを追求しない決定を下したと強調。昨今のビデオゲーム産業におけるトレンドを完全に捨て、コアビジネスに注力する意向を改めて明言しました。
また、今回の報告ではプラットフォーム別の売上高シェアも記されており、Xbox 360(36.3%)とPS3(25.3%)のシェアはほぼ前年同期と変わらないものの、WiiとDSのシェアがそれぞれ2/3程度に大きく下落、PCタイトルの販売が前年同期の6.9%から17.3%と約3倍近い成長を遂げていることが明らかになっています。
(参考:PC販売の好調については、AusGamersが昨日公開したTHQのHuw Beynon氏に対する“Metro: Last Light”のインタビューにおいて、PC版“Metro 2033”が100万セールスを突破したことが判明。“Metro”IPがTHQにおいて有益なフランチャイズであることを強調した。)
現在のTHQには8月のローンチが迫る“Darksiders II”を始め、“Metro: Last Light”、“Company of Heroes 2”、“South Park: The Stick of Truth”といった発表済みの注目作品に加え、Homefront 2やL4Dを手掛けたTurtle Rock Studiosの新作、初期“Assassin’s Creed”シリーズ誕生に大きく貢献した元UbisoftのPatrice Desilets氏の新作、Saints Rowのナンバリング続編も控えており、経営状態の回復にようやく明るい兆しが見えてきたと言えそうです。
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