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今年7月下旬にActivision Blizzardが、発行済株式の61％を所有するフランスの親会社Vivendiから約82億ドルで6億を超える自社株を買い戻し独立を果たしたと発表したものの、その後一部の株主がデラウェア州の高位裁判所に不正を訴えたことにより暫定的な差止命令が下され動向に注目が集まる状況となっていましたが、本日Activision Blizzardが10月15日までにVivendyとの取引を終えるとの発表を行い、デラウェア州高位裁判所が下した一審判決が満場一致で撤回されたことが明らかになりました。

発表によると、買い戻しの内分けは以前の発表時と変わらず、Activision Blizzardが58億3,000万ドルで4億2,900万株（株あたり13.60ドル）を購入し、Bobby Kotick氏とチェアマンの1人Brian Kelly氏が率いる投資会社ASAC II LPがおよそ23億4,000万ドルで1億7,200万株を買い戻す予定とのこと。

なお、今回の自社株買い戻しは、予てから経営危機が報じられていたVivendiから独立を果たすことで、不安材料を排しEPS（1株当りの利益）の上昇と経営の安定を図る取り組みの一環として行われるもので、Activision Blizzardは計82億ドル規模（約8,000億円）の取引を完了させた後も30億ドル規模のキャッシュを資金として保有していると報告していました。