本日、GDC会場でMicrosoftが次期DirectX APIとなる「DirectX 12」を正式にアナウンスし、パートナーとなるNvidiaとAMD、Intel、Qualcommが一堂に会する壮観なプレゼンテーションが行われました。
“DirectX 12”は、新たにXbox Oneやモバイルデバイスを含む全てのMicrosoftプラットフォームに対応を果たすほか、前述したパートナーの協力により実現する広範囲な対応とAMDのMantle APIに似た下位レベルへのアクセスに伴うパフォーマンス向上を特色とする次世代ゲーミングAPIで、対応タイトルの登場時期や対応ハードウェアに関する具体的な情報など、大量のディテールが判明しています。
- DirectX 12は、コンソールに似たAPI利用を可能にするDirect3D 12を主軸に、より直接的な下位レベルのハードウェアアクセスとボトルネックの縮小/軽量化、電力効率の改善をもたらし、Xbox Oneやタブレット、スマートフォンを含む全てのMicrosoftデバイスに対応を果たす。
- なお、今回のDirectX 12プレゼンテーションはDirect3D 12にフォーカスしたもので、これ以外の新技術については改めてプレビューが行われる予定。
- Nvidia製品はFermiとKepler、Maxwell世代以降のビデオカードがDirectX 12対応を果たすことから、DX11対応製品は全てDX12に対する互換性を持つことが示唆された。
- ステージではNvidiaのGeForce Titan Blackを搭載したPC上で動作する“Forza Motorsport 5”のDirect3D 12版デモが実演された。なお、PC版“Forza Motorsport 5”のアナウンスは行われていない。
- モバイルデバイスはDirectX 12対応により、マルチコアCPUと電力使用の効率が改善され、コンソールとPC向けタイトルのモバイル移植がより容易となる。
- DirectX 12に対応を果たすゲームタイトルの登場は2015年のホリデーシーズンがターゲットとされている。
- 開発者向けに、今年の年末にSDKがリリースされるほか、SDKの早期アクセスも予定されている。
- 今のところ対応OSに関する具体的な発表は行われていないが、MicrosoftはWindows 7対応のニーズを理解していると説明した。
- Xbox OneのDirectX 12対応によるパフォーマンスの向上が強調された。
- マルチスレッドのスケーラビリティが大きく改善され、CPUの全面的な使用率の低下と演算負荷の平均化が実現されている。
- コリジョン検出とジオメトリカリング、透明度表現のクオリティを劇的に改善する新しいレンダリングパイプラインが導入される。
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