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先日、Crystal Coveに導入された頭部位置トラッキングや1920×1080解像度の有機ELディスプレイを搭載する“Oculus Rift Development Kit 2”の予約を開始し、コンシューマー版発売の動向に注目を集めていた「Oculus VR」ですが、本日FacebookがOculus VRの買収をアナウンスし、両社が20億ドル規模の買収に合意したことが明らかになりました。

これは、本日Facebookが発行したプレスリリースから判明したもので、同社は近年停滞著しいゲーミング分野の成長に加え、メディアやエンターテインメント、コミュニケーション、教育といった幅広い分野に向けたOculus Riftの訴求を視野に入れているとのこと。

また、買収額の内分けは4億ドルの現金と16億ドル規模のFacebook株2,310万株で、一定のマイルストーン達成に基づく3億ドルの支払いオプションも用意されているほか、買収に伴う各種取引は2014年第2四半期に終了する予定となっています。

FacebookのCEO Mark Zuckerberg氏は今回の買収について、Oculusは史上最も社会的なプラットフォームを作るチャンスと、私達が働き、遊び、コミュニケーションする方法を変革する機会を持っていると語り、同社が持つ可能性の高さを強調。さらに、Zuckerberg氏はOculusの独立性を尊重する旨を強調しており、これまでのゲーミング計画やプロダクト開発に大きな影響を与えることなく、Facebookはより多くのゲームに対応するためのパートナーシップや各種開発の支援にフォーカスすると説明しています。

一方、Oculusチームは、数ヶ月前にFacebookとの出会いが訪れたと報告。自身のビジョンを何百万人もの人々にもたらすためにどうやって共に取り組めるか議論を重ねてきたと説明し、FacebookとOculusが共にコミュニケーションこそが新しいプラットフォームを駆動すると信じていると述べ、よりオープンで接続された世界の構築に寄与したいと強調。両社が共に仮想現実こそ次の第一歩であると考えているとアピールしました。

また、Oculus VRの本社は現在のIrvineに留まるものの、今後お馴染みジョン・カーマック氏が同社のダラス支社を率いるほか、近くサンフランシスコに3番目のオフィスが設立される予定とのこと。