先日から“Heavy Rain”の開発で知られるフランスのQuantic DreamがGDCにて次回作に利用する新技術のお披露目を行うとお知らせしてきましたが、本日同スタジオのボスDavid Cage氏が登壇したパネルディスカッションが行われ、PS3上でリアルタイム動作する技術デモ「Kara」が上映されました。
David Cage氏によると、今回のデモは新エンジン開発の初期段階である1年前に製作されたもので、現在も開発が進められているエンジンのバージョンは3まで上がっており(※ デモ製作当時のバージョンは1だったとのこと)、実際にゲーム化される頃にはこのデモを超えて遥かに良いルックになるだろうとDavid Cage氏は説明しています。
今回上映された“Kara”デモは、パフォーマンスキャプチャーとフェイシャル技術が主な見所で、アンドロイドである“Kara”の表情には人間の細かな感情の機微までもが再現されており、Quantic Dream特有のエモーショナルなシーン作りも相まり、類を見ないクオリティの仮想キャラクターの誕生が実現したように感じられます。
なお、今回のデモはHeavy Rain用の技術を披露した“The Casting”と同様に実際のゲームとは関係ないとのことですが、所謂メイドロボとして開発された“Kara”に自己が芽生え、バグの多い失敗モデルとして分解されるかというシーンで懸命に“生きたい”と願う彼女の姿は“不気味の谷”を超え、ゲームの仮想キャラクターとしてではなく、本当に感情を持った何かにすら見えるクオリティに達しており、逆に観る側が戸惑いさえ覚えかねないドラマチックな展開は流石Quantic Dreamとしか言いようがありません。
Cage氏によると、現段階でのエンジンの完成度は50%とのことで、今後これがどんなゲームタイトルへと昇華されるのか、動向と続報が非常に楽しみなところです。
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