今年2月下旬からキャッシュフローの悪化によりMass Effect 3を含む主要なEAタイトルの仕入れが行われないなど、かなり深刻な経営危機に瀕しているイギリスのビデオゲーム小売最大手「GAME」ですが、先日から再生への取り組みに奮闘しているものの、状況の改善には至らず、連日悪化が進んでいる状況が刻々と報じられています。
本日は先ほどMCVの編集者Chris Dring氏が投稿した“GAME”の破綻を示すMCV最新号の表紙を始め、買収の動きを含むここ数日の状況をまとめてご紹介します。
まず、新たに来週の仕入れが行われないことが判明したタイトルとして、コーエーテクモの“Ninja Gaiden 3”と“無双OROCHI 2”(Warriors Orochi 3)、カプコンの“Resident Evil: Operation Raccoon City”が判明。これらはいずれもパブリッシャーから発表が行われています。
さらに、本日MicrosoftとActivisionが続けてGAMEへのサポートを引き上げると発表、Kinect向けのディズニータイトルである“Kinect Rush: A Disney Pixar Adventure”やXbox 360の“Kinect Star Wars”バンドルモデル、“Zabela Big Game Hunter 2012”、“Zhu Zhu Babies”などの取り扱いが行われないことが明らかになりました。
前述の状況を受け、先週末3.51ペンス(約4円50銭)だった株価が、今週月曜には1.75ペンスから開始され、数分の内に0.75ペンスまで下落、さらにその後底値となる0.5ペンス(約65銭)を打ち、大手メディアが今週中にも破綻するのではないかとの予想を明らかにしていました。
そんな状況の中、破産手続きのための財産管理状態入りと清算人の決定も報じられ、現在は買収を視野に入れた北米大手小売り達が名乗りを上げる状況となっています。
現在、候補としてイギリスのスーパーマーケット“Asda”を所有する北米大手小売りWalmartを始め、イタリアまで欧州進出を果たしているお馴染みのGameStop、そしてイギリスの家電販売店Cometを所有するOpCapitaといった企業が登場。このうちOpCapitaが本日早くも8%の株を早々に買い占め、現在株価が80%を超える回復を見せ、2.1ペンスまで上昇しました。
今回大きな問題となっているGAMEの話題ですが、背景にはイギリス市場における小売り規模の縮小も挙げられており、今後どのような展開を迎えることになるのか、対岸の火事とは言えない複雑な問題の動向が気になるところです。
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