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2010年7月に北米向けの正式サービスが開始され、その後はセットアップボックスの発売やヨーロッパ市場への進出を果たしながらも、最近目立った続報を聞く機会が減っていたゲーミングクラウドサービスのフロンティア「OnLive」ですが、新たにSteve Perlman氏率いるOnLive社が50％近いレイオフを敢行し、残った社員と全サービスを新会社に移行したとの話題が登場し注目を集めています。

これは昨晩突如として浮上したOnLive社閉鎖の噂を経て進められた各メディアの確認から判明しつつあるもので、既にOnLive社から新会社への既存スタッフ移籍とプロダクトとサービスを含むOnLiveサービスの移行に関する明言が行われており、レイオフの規模がはっきりとしていない状況ながら、Steve Perlman氏が引き続き新しい企業を率いていることが示唆されています。

海外メディアに状況を報告した匿名のOnLive社員によると、レイオフは今朝方行われた社内ミーティングにてSteve Perlman氏が突然発表したもので、規模は全社員の50％にも及び、残ったスタッフには新会社への内定が通知されたとのこと。また、解雇されたスタッフには全キーカードの返却と、私物をまとめてその日の午後4時までにビルを退出すること、メディアによる撮影などを避けるために正面玄関ではなく、ガレージを通って出ることなどが求められたとのこと。

この情報筋は今回の背景について、200万の登録ユーザーを擁するOnLiveの現実的な稼働率が非常に低い状況にあったと説明しており、平均ピーク時の同時アクセス数が僅か1800程度だったという台所事情が透けて見える現状を明らかにしています。

一先ず新会社とサービスに関する正式な発表が待たれる状況が続いていますが、新会社の設立についてOnLive社は大規模な資金調達によってバックアップされていると説明しており、今年に入りHPのアプローチを含め何度かビジネス的な注目を集めていた巨額の売却案（※ Steve Perlman氏は10億ドル規模を想定していたとの情報も）と併せて続報が気になるところです。