ニューヨーク公共図書館がティモシー・リアリーの未完成ビデオゲームと驚きの資料を発見、一部デモの展示も

2013年9月30日 16:07 by katakori
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「ティモシー・リアリー」

LSDやサイバーパンクを世に広め、70年代以降のフラワームーブメントやサイケデリック始めとするカウンターカルチャーの形成に大きな影響を与えた学者ティモシー・リアリーですが、新たにニューヨーク公共図書館がリアリーのアーカイブから未発表のビデオゲームプロジェクトに関する資料やプログラムを発見し、一部動作する状態にまで復元したプログラムのループデモと幾つかの資料の展示を開始したことが明らかになりました。

1985年にはかろうじてゲームに分類される非常に実験的なタイトル“Mind Mirror”(※ 以下に参考映像あり)をリリースした経緯を持つティモシー・リアリーですが、今回375枚のフロッピーディスクから発見された開発段階のタイトルは、より一般的なビデオゲームに近い“Keith Haring’s ‘Neuromancer”と呼ばれるもので、タイトルが示す通り、ウィリアム・ギブスンの“ニューロマンサー”をキース・ヘリングのグラフィックスと、Devoの楽曲、ヘルムート・ニュートンが撮影した写真、そしてウィリアム・バロウズの脚本で描くとんでもないアドベンチャーゲームだったことが判明しています。

なお、一枚目にご紹介したイメージはキース・ヘリングが担当したものではなく、トーキング・ヘッズの活動で知られるデヴィッド・バーンをベースにデザインされたキャラクターをデジタルアーティスト“Brummbaer”が描いたものですが、イメージこそ公開されていないものの、前述したフロッピーディスクにはキース・ヘリングが手書きで“Drink Me”と記し、MacPaintで描かれた5枚のデジタルデッサンが含まれており、これまでコンピューターアートを残していなかったヘリングの新しい作品としても注目を集める状況となっています。

まるで白昼夢でも見ているかのようなコンセプトが浮上した“Keith Haring’s ‘Neuromancer”ですが、Pac-ManやQ-Bert、ドンキーコング、マリオにゼルダなど、現代的なビデオゲームの歴史が形成されつつあった80年代にティモシー・リアリーがどんな作品を誕生させようと取り組んでいたのか、今後キース・ヘリングのアートワークやデモの映像、プロットに関する更なる情報が公開されるか、続報が気になるトピックだと言えそうです。

参考:ティモシー・リアリー自らが解説する“Mind Mirror”の紹介映像
情報元及びイメージ:Polygon

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