先日、復帰の宣言を行った数日後に「FEZ II」の再始動を撤回し、二度と復活することはないと宣言したPhil Fish氏ですが、前回余りにも酷い背景から詳細をお伝えしていなかったゲーマーコミュニティとの舌戦がその後さらに激化。本日Polytron Partnersの公式サイトと公式Twitterがゲーマーコミュニティによってハッキングされ、会計情報や各種パスワード等を含む大量の内部資料が流出する事態に発展したことを受け、遂にPhil Fish氏がPolytron Partnersと「FEZ」IPの売却を明言し、自身のTwitterアカウントを削除しました。
今回の騒動は、アドベンチャータイトル“Depression Quest”を手掛ける開発者Zoe Quin女史の元彼氏がBlogを立ち上げ、大手ゲームニュースサイトのライターや上司を含む5人の男性と関係をもったという浮気の証拠とこれが前述したタイトルのGreenlight入りや資金の調達、メディアを利用した訴求を考慮した所謂枕営業的なものだったと一方的に糾弾したことに端を発するもので、このスキャンダルを嗅ぎつけた4chan/v/とWizardchanのコミュニティがファンボーイ特有の義憤による追求と個人攻撃を開始。これに対して、Phil Fish氏が“最も容易な方法で女性を攻撃するのは卑劣な臆病者だ”とQuin女史を擁護したことがその後の舌戦を招く要因となっていました。
この後もQuin女史に絡む苛烈な個人攻撃と個人情報の流出が続くなか、Phil Fish氏も例の如く怒りにまかせ“人間以下のSxxt”や“本質的にレイプ犯と一緒だ”といった発言をゲーマーコミュニティに対して吐き捨てる状況が続いたことから、4chan/v/が報復として“PolytronとPhil Fishの公開処刑”を掲げ実行し、本日の破壊的なクラックに招く事態となってしまいました。
この事態に対してPhil Fish氏は、問題がもはやビデオゲームの是非に留まらない承諾しがたい事態だとして、ビデオゲームコミュニティをテロリストだと強く非難。向上心を持つビデオゲーム開発者達に宛て、これがビデオゲームだ。これがビデオゲーマーだ。これがあなた達のオーディエンスの姿だと述べ、ここには何の価値もないと断言。もう夢に見きりを付けるべきだと強い態度を表明した上で、もはや2度と関わるつもりはないとして、Polytron Partnersと“FEZ”IPの売却を明言し、合理的な申し出ならば断らないと説明。その後Twitterアカウントそのものを削除しました。
FEZのような夢溢れる素晴らしい作品を生んだPhil Fish氏の素地が、理想の高さや正義感の強さ、ある種のロマンチシズム、強度な純粋さにあったことは想像に難くありませんが、今回の事態はネットコミュニティの暗部や所謂ストライサンド効果的な現象とは余りに対象的なPhil Fish氏のパーソナリティが不運な増幅を生んだ結果だと言え、このまま本当にPhil Fish氏がゲーマーコミュニティとビデオゲーム産業に絶望したまま事態が収束してしまうのか、Polytron Partnersの今後を含め続報に改めて注目が集まるところです。
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