97年のBlizzard入り以降、Brood Warを含む初代“StarCraft”や“Warcraft 3”をはじめとする多くの開発を率い、World of Warcraftのリードデザイナーとしても活躍したBlizzardのVP兼チーフクリエイティブオフィサーRob Pardo氏が今年7月に17年勤め上げたBlizzardを退社し大きな話題となりましたが、新たにBBCのインタビューに応じたRob Pardo氏が近年大きな盛り上がりを見せるe-Sportsについて言及し、プロフェッショナルなe-Sportsがオリンピック競技に含まれるべきとの見解を提示し注目を集めています。
韓国で4万人を収容するスタジアムが埋まるなど、昨今のビデオゲームが“十分な観客動員力を持つスポーツ”といえる立場にあると語った氏は、現在オリンピックにe-Sportsを迎え入れる非常に有意義な議論が存在すると述べ、稲妻のように迅速な判断力と反射神経を要求されるe-Sports選手が1分当たり300を超える行動や決定を下していると語り、ビデオゲームがオリンピック競技足りうる存在であることを強調しています。
また、Pardo氏は残る大きなトピックの1つが“スポーツの定義”にあることを挙げており、スポーツを身体的な運動と定義する場合、ビデオゲームがスポーツであると主張することは難しいと語った上で、オリンピックが既に認定している協議を見た場合、この定義には疑問が残ると説明しました。
昨今e-Sportsがスポーツ足りうるかという問題については、メディア上で取り上げられる機会が如実に増えており、今年は大手スポーツチャンネルESPNのJohn Skipper社長が“e-Sportsはスポーツではない”との見解を掲げ、e-Sportsはチェスやチェッカーと同様の“競技”だと語り話題となりました。
Pardo氏は、e-Sportsのオリンピック入りにあたって“スポーツの定義”について言及していますが、所謂マインドスポーツとしてはチェスとチェッカーが国際オリンピック委員会の承認競技に含まれているものの、競技としての採用についてはまだ多くの問題が残されており、今後e-Sportsが承認競技入りを果たしたとしても、さらに多くのハードルが控えていることは想像に難くありません。
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