昨晩、遂にDC Comicsのコミック版第1話が発売を迎え、前作“Arkham City”のエンディングに端を発する展開が早くも風雲急を告げる状況となっている「Batman: Arkham Knight」ですが、新たにIGNが“Batman Arkham”シリーズの開発を率いるSefton Hill氏のインタビューを掲載し、トリロジーの最後を飾る最新作のレーティングが、これまでの“T”(Teen、13歳以上)から“M”(Mature、17歳以上)に変更されたことが明らかになりました。
Sefton Hill氏によると、今回のレーティング変更は、よりダークでRocksteadyが本当に伝えたかった物語を“Batman: Arkham Knight”にもたらすための決定で、これまでのアプローチを変え不必要な流血やバットマンのストリップを描くような類の変更ではないと強調。Hill氏は、多くの示唆と謎、予告を残してきた過去の作品と大きく異なる点として、来る最新作は全く秘密を持たない真の終わりを伝えると語り、この終焉に向けて幾つかの暗い闇を訪れる必要があると説明しました。
この“闇”について具体的な言及は行われていないものの、Hill氏は本作のバットマンが強さのピークを迎える最強の状態にあることを挙げ、これに拮抗すべく卑劣な戦いを展開するヴィラン達の相対的な激化がバットマンをさらに深い闇へと誘うことを示唆しており、予てから自身の存在自体にある種の懸念を抱くブルースの自己言及や内省的なテーマが深く関係していることを提示しています。
また、Hill氏はレーティング変更の要因となったあるシーンについて、レーティング分析を行ったWarner Bros.が審査に問題を生じさせる可能性があると指摘し、問題を未然に防ぐべく該当シーンの削除を決定していたとの経緯を説明。しかし、Rocksteadyはこのシーンの削除が作品そのものを破壊する結果を引き起こしかねないとして、ワーナーのVP Ames Kirshen氏に直談判し、“ゲームをマスマーケット向けに保つことが常に正解というわけではない”ことの合意に至ったことを明らかにしました。
Hill氏はレーティング変更に対する懸念とリスクを理解していると前置きした上で、マスマーケットを守るために表現を和らげ、Rocksteady自身が納得できない物語を伝えることは間違った手段だと強調しており、ワーナーの決定に対してRocksteadyが自身の物語を愛し、それを危険に晒すことはできないと伝えたことを明かしています。
前作“Batman: Arkham City”において、既に“T”レーティングの限界に挑戦していたとも言える“Batman Arkham”シリーズですが、暴力や性的な表現ではなく、ストーリー的な演出で“M”となる最新作がどんな闇を描くのか、遂に始動したコミック版の動向と併せて来る6月のローンチに大きな期待が寄せられるところです。
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