IGN First特集による新情報や数々の映像を連日ご紹介しているHello Gamesの期待作「No Man’s Sky」ですが、新たに特集企画の一環として本作の開発を率いるSean Murray氏がファンの質問に答える質疑応答が公開され、発売日に関する見解や宇宙空間で生じる現象、危険な深海の存在からローンチ後の取り組みに至るまで、非常に興味深いディテールが多数明らかになっています。
- 発売日について:今のところ、発売日に関する具体的な情報は明かせないが、スタジオはできる限り早い発表とプレイヤーにゲームを届けることを念頭に熱心な開発と取り組みを進めている。
- Xbox OneやVR対応について:Hello Gamesは小規模な集団であることから、PS4に優れた経験を提供すべく集中している。なお、Sean Murray氏は個人的な見解としてVRが非常にクールだと感じている旨を明らかにしている。
- 宇宙で生じる現象について:星雲や大質量星、赤色巨星、超新星爆発、白色矮星、ブラックホールといった宇宙空間で生じうる現象に関する質問に答えたSean Murray氏は、No Man’s Skyの宇宙には一部非常に珍しいものを含む様々な異なるタイプの星が存在すると説明。ただし、本作は探索をテーマに描くゲームであることから、(オーセンティックな)シミュレーションではなく、楽しいものでなければならないと語り、超新星爆発が存在しないことを示唆。また、ブラックホールがクールなゲームプレイ要素になり得るとも説明している。
- 星間ガスについて:宇宙にカラフルなガスが存在するか、それとも宇宙の暗黒を目にすることができるか、との質問に答えたSean Murray氏は、自身が全てにおいて現実的な描写を望みがちな一方で、アートディレクターを務めるGrant Duncan氏は常にNo Man’s Skyが美学的にユーザーの興味をひくゲームであるよう求めていると語り、この点においてGrant Duncan氏の見解が全面的に正しいと説明。本作にインスピレーションを与えている全てのSci-Fi作品の表紙、アーティスト、映画がゴージャスな宇宙の景観を描くことでこれを照明していると強調し、プレイヤーが自ら宇宙を探索すれば暗黒を含む興味深い多くのものを発見できるだろうと説明している。
- 深海について:No Man’s Skyに登場する幾つかの惑星には既に水域の存在が確認されているが、質疑応答によると海には著しく深いエリアが存在する場合がある。また、深海には幾つかのクリーチャーや何かが存在するだけでなく、暗く非常に危険なエリアでもあり、探索にはスーツやライトが必要になるとのこと。また、Sean Murray氏はお気に入りの要素として水中洞窟の存在を挙げている。
- クロスプラットフォームプレイについて:Sean Murray氏は、この要素が現段階で話すことのできない項目の1つだと説明している。この質問は、正確を期せば2つの問いからなるもので、1つはPS4とPCの宇宙が同一であるかどうかということ。もう1つはネットワークが共有されるかどうかという問題に分けられる。氏は宇宙の同一性を巡る問いが本作固有の問題でもあると語り、2つのプラットフォームが異なる宇宙を持つことは良いことか、それとも悪いことか、ファンの意見を求めている。
- 星の天候について:No Man’s Skyには雨や砂嵐、雪、暴風雪、嵐といった馴染み深い天候に加え、放射能や危険な毒から構成される天候タイプが存在する。しかし、Sean Murray氏はNo Man’s Skyがシミュレーションや技術デモではないことを改めて強調し、あらゆる自然災害を作り上げる意図はないと明らかにしている。
- プレイヤーとカスタマイズについて:No Man’s Skyは、プレイヤーが操作するキャラクターの目を通じて世界を見ることにフォーカスすることから、プレイヤーキャラクター本人を描写しない。また、MMO作品ではないことから、所謂キャラクターメイキング的なカスタマイズは存在しない。一方で、プレイヤーが使用する宇宙船やスーツ、武器といった要素には膨大なカスタマイズが用意されている。
- 発売後の取り組みについて:Sean Murray氏は作品の完成と終了を望む一方で、No Man’s Skyの十分な成功が、常にスタジオ内部で話題となる幾つかの追加要素やコミュニティが望む様々な要素の導入を実現させることを強く望んでいると説明している。
- 銀河マップの移動について:プレイヤーが訪れた全ての惑星は銀河マップに記録されるほか、銀河マップの移動時には目標地点に向けて経由する中間地点の設定が可能。また、訪問した惑星の情報はユーザー間で共有可能で、他のプレイヤーが共有された惑星の情報を確認することができる。
- 勢力について:No Man’s Skyの宇宙に存在する複数の勢力は何れもプロシージャル生成されたものながら、大きな要素として存在しており、宇宙の探索を進めると共に各勢力にある種の個性が存在することが感じられるとのこと。各勢力とプレイヤーには固有の関係性が存在し、任意の勢力を敵対勢力や海賊の攻撃から守り、支援した場合、その勢力とプレイヤーは友好的な関係となり、プレイヤーが攻撃された場合に(付近にその勢力が存在すれば)戦闘を支援するだけでなく、トレーダーとしての優遇措置といったアドバンテージも得られるとのこと。
- テクノロジーとクラフトについて:任意のテクノロジーを発見した場合、必要な資源を所有していれば船やマルチツール、スーツのアップグレードといったクラフトが可能となる。ただし、幾つかの資源は非常に稀少で、その使用には十分注意を払う必要がある。
- 宇宙を構成する元素について:No Man’s Skyの世界は独自の周期表を持つ元素によって構成されている。当初は118種類全ての元素を導入したいと考えていたが、ゲーム内の元素数は現実よりもやや少ないとのこと。それでも元素の量はかなり多く、一部の元素は現実の元素を想起させる名称となっている。(例:OxycenやHygleseなど)
- 愉快なバグについて:Sean Murray氏は、本来であれば言及すべき内容ではないと断ったうえで、これまでの開発において素晴らしいバグが幾つか存在したと説明。北半球の洞窟の天井にのみ生息するクリーチャーや、惑星の地表で動きだす建築物、リスポーン時に別のクリーチャーに生まれ変わるプレイヤーといったバグが実際に存在したことを挙げている。
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