「Sid Meier’s Civilization VI」

前回、イギリスで秘宝を掘りつつ“不死”難易度の文化勝利を目指すプレイをご紹介した「シヴィライゼーション VI」ですが、本日は予告通り第3弾のCiv6特集として、女王トミュリス率いるスキタイで“宗教による勝利”を目指すプレイレポートをご紹介します。

前回ご紹介した文化勝利はルールがやや複雑でしたが、最新作に追加された“宗教による勝利”は、自国の宗教を布教し、全ての文明を改宗させれば勝利という非常に分かりやすいルールで、伝道使や使徒といった非戦闘系の宗教ユニットを用いて各文明に属する半数以上の都市を改宗させれば、その文明の主流宗派として扱われます。

ただし、宗教ユニットの運用には従来のゴールドや生産力とは異なる固有のリソース“信仰力”が必要となるため、この算出にまつわる幾つかの基本を抑えておく必要があります。

「シヴィライゼーション VI」の宗教勝利は、他の勝利条件に比べて一風変わった非常にスリリングなプレイが楽しめる上、他の勝利条件を目指す際に必要となる“宗教に対する防衛”の理解も深まりますので、まだ挑戦していない方は年末年始のお休みに是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

“宗教による勝利”の概要とアプローチ

まず宗教勝利の条件は、ゲーム内において以下のように記されています。

宗教による勝利を収めるには、自国の宗教を広めて、他のすべての主要文明に支配的な影響力を及ぼさなければなりません。ただし、他の文明のすべての都市が自分で宗教を信仰する必要はなく、大半の都市が信仰していれば勝利を収められます。

宗教は、他のプレイヤーの近くに都市を築くだけでも少しずつ広まっていきますが、勝利を大きく左右するのは伝道師と使徒です。

宗教勝利のプレイ内容をざっくりまとめると、大きく3段階のフェーズに分かれると言えます。まずは宗教の創始(大預言者の獲得レース)、そして勝利に必要な信仰力の出力を得るための国家運用と宗教的な防衛、その後勝利に向けた布教といった流れに分類され、もし宗教を創始出来なかった場合は、その段階で勝利レースから外れてしまいます。自国の宗教を創始出来なかった場合は、他の勝利を目指せば問題ありませんが、今回のように最初から宗教勝利を目指す場合は、(特に高難易度においては)創始がまず最初に立ちはだかる大きな壁となるでしょう。

無事宗教の創始に成功すれば、信仰力を出力する“聖地”区域に社や神殿といった建造物を次々と建てつつ、タイル改善や政策、地形、幾つかの信仰といった要素のシナジーにより信仰力の出力を高め、布教に必要な伝道師と使徒の生産に向けた準備を整えます。

信仰力を高めるフェーズにおいて取り得る選択肢は、都市の数で信仰力を賄う“他国との戦争”や、出力の質を高める“内政・外交の充実”など、プレイする文明の特性との兼ね合いを含め様々ですが、幾つか鍵となるブースト系の社会制度や信仰を踏まえておけばプレイスタイルとアプローチに大きな幅が生まれるでしょう。また、宗教勝利については、宗教と信仰力を強化する社会制度や技術が早い時代に完結(場合によっては宗教改革でゴール)することも大きな特徴の1つだと言えます。

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各宗教の伝播状況はレンズの宗教(ショートカットはデフォルトで“1”)から上記のような円グラフで確認することができます。この状態で、各都市に属する市民の総数に対し、各宗派の信者が何人存在しているか、その数字と分布が把握できますので、気が付いたら敵国の宗教に呑み込まれていたといった事態が起こらないよう常に注意を払っておきましょう。

なお、やっかいな敵国の布教に対する防衛については、使徒の“審問を開始”することで生産可能となる審問官を数体用意しておけば、自国の都市から異教徒を簡単に排除することが可能です。

トミュリスとスキタイの基本情報

「Sid Meier’s Civilization VI」

スキタイは、軽騎兵クラスのユニット(騎乗兵と騎兵、ヘリコプター)と特殊ユニットであるサカ族弓騎兵が一度の生産で2体同時に作成できる能力“草原の民”を持つ戦闘系の文明で、これに古代の女傑として知られるトミュリスの固有能力“キュロスの殺し屋”(負傷したユニットに対する攻撃力増と撃破後の回復能力)が重なるため、こと戦闘と拡張においては最強文明の一角と考えて間違いありません。

また、“キュロスの殺し屋”の効果は宗教ユニットにも適用されるため、神学戦争にアドバンテージを持つことも大きな特徴の1つです。結局今回のプレイスルーにおいては、論客を持たない通常の使徒でさえ、敵使徒に敗れることなく使命を全うし、一時危ういと思われた勝利を支えてくれました。

余談ながら神権政治を選択した場合、信仰力で(軍団/大軍団を含む)ユニットの購入が可能となるため、状況によっては“草原の民”能力と併せて驚くほど迅速なラッシュや軍拡が可能となります。筆者は今回のレポートが危機的な状況に陥った場合にこれを活用する心づもりでしたが、思いのほかスムースにプレイが進んだことから活躍の機会はありませんでした。

■ スキタイの特性

  • 草原の民(固有能力):軽騎兵ユニットまたはサカ族弓騎兵を訓練するたびに、追加の軽騎兵ユニットまたはサカ族弓騎兵が手に入る。
  • サカ族弓騎兵(特殊ユニット):スキタイ固有の長距離戦闘ユニット。古典時代に生産可能。機動力4、射程1。
  • クルガン(特殊インフラ):労働者がスキタイの固有建築物であるクルガンを建設出来るようになる。信仰力+1。ゴールド+1。隣接する牧草地1つにつき信仰力+1。丘陵の上には建設不可。

■ トミュリスの特性

  • キュロスの殺し屋(固有能力):負傷したユニットを攻撃する際、すべてのユニットの戦闘力+5。また、敵ユニット撃破するとヒットポイントが50回復する。

スキタイで“くまきん教”の世界征服を目指す宗教勝利への道

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という事で、いよいよスキタイで“宗教による勝利”を目指していきましょう。ちなみに宗教勝利は王子あたりで一度プレイしたのみ。高難易度のチャレンジは初めてです。

今回の難易度は最も難しい“神”。AI指導者は全てランダム、マップサイズは“小”、マップは“大陸”を選択。勝利条件もこれまで通り全て有効化してあります。

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開始時の立地は森や高級資源、馬に加え、クルガンにボーナスを付与する牧草地が2タイル並んだことから、悩むことなくここに決定。前述した通り神宗教は今回が初めてのプレイで、神AI文明のブーストと蛮族ラッシュ対応に伴う出遅れが心配です。信仰力の出力も鑑みた上で、例え創始が4番手でもやむなしと考え、序盤のラッシュで数都市でも拡張できればと考えました。

という事で、サカ族弓騎兵には目もくれず、弓ラッシュと創始を視野に入れたオーダーで挑みます。創始に必要な大預言者については、採用の進捗を確認しながら、状況に応じて祈祷プロジェクトを投下し調整することにしました。

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12ターン:1人目の指導者は北条時宗、思えば彼は3度のプレイレポート全てに登場する皆勤賞でした
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政策はもはや定番の規律と神王
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18ターン:2人目の指導者は序盤に強いゴルゴー率いるギリシャ、余り相手にしたくありません
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20ターンでパンテオンを獲得。創始に向けて偉人ポイントを得るため“神の光”を選択しました。この僅か4ターン後に北条時宗が早くも仏教を創始。恐るべきAIブーストに先が思いやられます。

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36ターン:弓と占星術を取り終えました……が、早くも進行に大きな差がついてしまいました
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こちらはまだ蛮族処理に追われている段階
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40ターン:なんとギリシャが目の前に入植、これで最初のターゲットが決まりました。この後、45ターン目に未見の文明が2つ目の宗教を創始。創始可能な宗教枠は残り2つです。

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76ターン:その後、北条と友好関係を結んだ上で、弓を量産しつつギリシャのベルガモンとコリントを獲得。こちらも開拓者を2人出し、計5都市となりました。この間、73ターン目に3つめの宗教が創始。自国の宗教創始に向けて、最後の大預言者を絶対に逃さないよう準備を進めなければなりません。

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78ターン:カトリーヌ・ド・メディシス率いるフランスが登場
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80ターン:大預言者の進捗はフランスが大きく先行中。ギリシャのスパルタ獲得を視野に入れつつ、聖地の建設と祈祷プロジェクトを進め、巻き返しを図りましょう。

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94ターン:僅差ながらなんとか巻き返しに成功し、4つ目の宗教創始が確実となりました
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同じく94ターン、偉人ポイントの準備を進めつつ、平行してスパルタを襲撃。自力で3都市を出し、スパルタを落とせばこれで7都市となります。

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97ターン:スパルタ陥落と同時に、めでたく大予言者をゲット!
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紀元前475年、うちの可愛いくまきんを唯一神とする“くまきん教”を創始。信者の信仰を少々まよいつつ、遺物狙いで“聖骨箱”、崇拝の信仰については、宣教師と使徒の布教力を強化する“モスク”を選びました。

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ペドロ2世率いるブラジルが登場
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111ターン目のレイアウトです。信仰力の出力は僅か34.6で、索敵も進んでおらず、技術/社会制度ツリー共に(ギリシャを除いて)ダントツの最後尾と、なかなか苦しい状況ですが、神権政治の獲得に向けて、地道な内政を粛々と進めましょう。

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宗教は着々と伝道師を派遣している日本が支配的な状況。残る都市の防衛に当たらなければ“くまきん教”が夢半ばに絶滅する勢いです。

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ここでクレオパトラ率いるエジプトが登場、6文明が出そろいました
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撮影し忘れていたので終了時のイメージですが、121ターンでようやく使徒から得られる2つの信仰をゲット。創始者の信仰は、スピーディな布教に欠かせない“布教の情熱”、エンハンサーの信仰は宗教勝利にうってつけの“巡礼”を選択。“巡礼”で布教開始に併せて信仰力を徐々にブーストすることが狙いです。

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151ターン:社会制度は宗教改革を目指してまっすぐ進んでいますが、研究の開始まで15ターンとなったので、ブーストも兼ねて審問官と伝道師で国内向けの布教を進めましょう。論客の使徒が出た場合は、今後の神学戦争に向けて温存しておきます。

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遂に神権政治を獲得し、その後ちょうど200ターン目に紫禁城が完成。スロットが心許ない神権政治の政策を強化し、信仰力の出力をブーストします。

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209ターン目のレイアウト、遂に“くまきん教”の布教が本格化
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232ターン目には遺物目当てのモン・サン=ミシェルが完成
これは残念ながら後述するとある理由で全くの無駄に終わってしまいました
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226ターン時のランキング状況、くまきん教の布教は未だ自国のみ
エジプトとフランスは文化勝利狙いでしょうか、早々に決着を付ける必要があります
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遂にお隣の大陸へと進出、日本への布教は一度非難されたため、一先ず後回しに
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その後、向こう側の大陸へと渡り幾つかの都市にくまきん教を広めた257ターン時のレイアウト。同盟国である日本には一度布教について非難されましたが、その後約束を反故にし布教を再開したところ、何故か何も文句を言いません。という事で、そのまま日本もくまきん教の支配下に置いてしまいました。

この段階で“巡礼”の効果も重なり信仰力の出力は毎ターン+328まで成長しています。

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273ターン:“布教の情熱”効果で索敵も進めましょう、残る都市の状況がほぼ明らかになりました
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275ターンのランキング状況、フランスをくまきん教に染め、残るはブラジルのみとなりました。既に敵文明の使徒も見当たらず、エジプトに文化勝利で先を越されることもなさそうです。大きく遅れを取った中盤はどうなることかと焦りましたが、いったん宗教改革を獲得した後に転がり始める爆発的な布教は、他の勝利条件では味わえない独特の爽快感に満ちています。

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276ターン:エジプトが攻めてきそうな雰囲気を漂わせつつこちら側の大陸に入植
今さら戦線布告されても逃げ切るしかない状況です、くわばらくわばら
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276ターン:北部に残ったフランスは無視し、残るブラジルの転向に集中しましょう
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281ターン:ブラジルのベレンがくまきん教に転向し王手。残すは1都市のみ、くまきんおめでとう!
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結局のところ、エジプトやブラジルからは数回の非難を受けただけで、スキタイの布教を阻止する具体的な行動は生じないまま、あっさりとブラジルのナタルをくまきん教に転向。遂に282ターンで“神”宗教をクリア!ランキングはエゼルレッド無策王でした。

ちなみに勝利後のプレイを進めてみたところ、10ターン程度でエジプトが我がスキタイに宣戦布告し数都市を一気に陥落させたことから、やや危機的な状況にあったようですが、何れにしろ宗教勝利を阻止できる時期の対応ではありませんでした。

今回は遺物狙いの選択が幾つか見られましたが、結局のところトミュリスの素晴らしい“キュロスの殺し屋”効果によって使徒が一体も敗退することなく、全員がその使命を全うしたことから遺物が全く得られず、選択が完全に無駄となってしまいました。信者の信仰を“宗教共同体”もしくは“労働倫理”あたりにしておけば、もう少し早く勝利を収めることができたのではないでしょうか。

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最終的に10都市でクリア、ミリブがほぼ機能していないため実質9都市だった

今回の宗教勝利は“神”難易度ながら、特に目立った問題も生じず順調にクリアすることが出来ました。現行の“シヴィライゼーション VI”は、歴代シリーズにおいて最も最高難易度のクリアが簡単なナンバリングだと言えます。既に“皇帝”あたりを勝利済みの方は、今のうちに腰を据えて最高難易度にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また、宗教勝利は文明によって幾つか大きく異なるアプローチが楽しめますが、昨日新たに文化と宗教勝利に秀でた拡張型のDLC文明ポーランドが登場しました。こちらは筆者も未プレイですが、なかなか面白そうな特性が並んでいて早く休みがこないかとそわそわしているところです。

バイキングのシナリオや地球マップも登場するなど、“シヴィライゼーション VI”の拡張と改善はますます順調な進行を見せています。年末年始のお休みはCiv6三昧の大きなチャンスですが、残念ながら時間は有限です。皆さん禁断症状に負けず節度あるCiv6ライフを送れるようくれぐれもお気をつけください。

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