近年SPEの潜在能力が開花してきたイメージの強いPS3ですが、SCEEが公開した新しい技術文書(※ pdfファイルが開きます)からファームウェアのアップデートによりOSのメモリ使用量が減り、ゲームや開発に利用できるメモリの量が70MB増えた事が明らかになりました。以前からPS3は使用可能なメモリの少なさが問題視されていましたが、これにより大きな改善が見られる事になるかもしれません。
開発に利用可能なメモリの詳細について、資料にはメインメモリであるXDRが249MB(256MBの内、osが7MBを使用)、そしてRSXと繋がるGDDRが213MB(256MBの内、osが43MBを使用)と記されており、計462MBがゲームに利用可能になり、50MBがOSに占有されている事が明らかにされています。
リリース当初は120MB占有していたOSが様々な機能追加などを行いながらも大きく軽量化を果たしている事は素晴らしい事と思えます。以前軽量化が果たされた際にはOSのメモリ使用量はXDRが64MB、GDDRが32MB使用まで軽減されていますが、今回の軽量化はそのサイズ以上にメインメモリであるXDRの解放とボトルネックとされるRSXへの新たな割付が行われる事で、SPEの有効活用が進むPS3の開発をさらに柔軟な物にする物だと言えそうです。
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