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すっかり近年のBioWareにおける代表的なタイトルとして定着した感の強い“Mass Effect”シリーズですが、先日IGNが企画した近代のビデオゲームTOP100ではシリーズ2作目の“Mass Effect 2”が堂々の1位を獲得、信じられない景観や、魅力的なキャラクター達にスポットを当てた洗練された戦闘システムとストーリーラインに優れ、決まり文句で構成されないゲームではキャラクター達との間にある種のエモーションが確かに存在したと評価、そして仲間の1人“タリ”を多くのプレイヤーが愛していると記されています。

そんなMass Effectシリーズ随一の萌えキャラとして人気のタリについてBioWareのCasey Hudson氏とDerek Watts氏がCVGのインタビューにて言及、開発の進捗や来る「Mass Effect 3」にもたらされる変化について明らかにしました。今回はインタビューから判明した内容をご紹介しますが、いくつか軽いネタバレを含む内容になっていますので、閲覧にはご注意下さい。

今回の内容はMass Effectシリーズが映画“ファイナルファンタジー”から強い影響を受けたと掲載されたXbox World 360誌インタビューの完全版をCVGが掲載したもので、Mass Effect 3が前作の最終DLC“Arrival”から数ヶ月後を舞台に開始されること、Arrivalの結末を余所に結局の所リーパーが地球への侵略を開始すること、そして彼らが繁殖周期を迎えていることなどが改めて明言されています。

さらに、Casey Hudson氏とDerek Watts氏は来る最終作においてRPG要素をより深いものにしたいことや、キャラクター間の相互作用を増した戦闘システム、3作全てをプレイしたプレイヤーへのお楽しみなど、今後リリースに向けて大きな要素の開発に取り組んでいると語りながら、それよりも巨大な問題としてタリをどう描くかという難題が存在していると打ち明けました。

Derek Watts氏によると全てのキャラクター達はMass Effect 3の為に再デザインされており、最も人気のあるキャラクターであるタリにもデザインの変更が加えられていると前置きした上で、素顔を描くかどうかについてはBioWare社内で多くの討論が今も行われ、BioWareの大きな懸念事項として皆の頭を悩ましているとのこと。

今の所、この議論に結論は出ておらず、話し合いは必ず“もうわかった、しばらく他の事について話し合おう”といった結末になる程に紛糾していることが氏によって明らかにされています。

それぞれの深い思惑とややこしい事情、そして捻れ曲がった屈折を併せ持つ肉食系の女性キャラクター達が闊歩するMass Effect世界の中で、素直で落ち着きのないストレートな可愛さを発揮するタリの行く末にはBioWareもファン達も冷静ではいられない様子で、今後リデザインされた他メンバー達の登場と共に大きな注目を集める要素となりそうです。