本日報じられたTHQの11章申請に伴う資産売却オークションにて、残念ながら買い受け先が現れなかった「Vigil Games」ですが、既に始まったレイオフに併せてVigilの開発者達がこのまま日の目を見ない可能性が高まってきた新作“Darksiders III”や未発表新作“Crawler”について重い口を開き始めました。
VigilのリードデザイナーHaydn Dalton氏は、一時THQの判断により継続が危ぶまれていた続編「Darksiders III」の登場と4プレイヤーCo-opの実現に僅かな明るい希望が残されていたと発言、しかし今日その希望も沈み終わってしまったとシリーズの終了を惜しみました。
その後、Dalton氏はDarksidersファン達としばしシリーズの思い出を語り、ファンとゲーム産業に対する感謝の意を述べています。
また、Darksidersのコンバットデザイナーを務めたBen Cureton氏は昨年12月にTHQがデラウェアの連邦破産裁判所に提出した11章の申請資料で初めてその存在が浮上したVigilの未発表プロジェクト“Crawler”について言及、この新作が人々を圧倒するようなタイトルだったことに疑問の余地は無かったと述べ、Vigilの仕事に満足し誇りに感じていると強調しました。
さらに、Vigilを創設した1人で“Darksiders”の父でもある人気コミックアーティスト“Joe Mad”ことJoe Madureira氏(X-menのアンキャニーやデッドプール、Avenging Spider-Man、Battle Chasersシリーズ等の作品で知られる)が、昨年10月に退社したVigilの現状についてFacebookで言及し、“Vigilのような優れたスタジオの購入にもしも只1つのパブリッシャーも価値を見出さなければ、私はゲーム産業とその人間性に対する信頼を大きく失うことになるだろう”とオークションの結果に強い不快感を明らかにしています。
今後数週間の内に何らかVigilの開発者とIPに明るい変化が訪れるか、待ったなしの状況と優れた作品の行方に改めて注目が集まるところです。
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