1080pディスプレイや頭部位置トラッキングの実現など、PS4用VRデバイス「Project Morpheus」試作機の仕様がアナウンス

2014年3月19日 12:15 by katakori
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「Project Morpheus」

先ほど、GDC会場で行われたSonyのプレゼンテーション中にお披露目を迎えたPS4用のバーチャルリアリティシステム「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」ですが、先ほどソニー・コンピュータエンタテインメントが国内向けのニュースリリースを発行し、ライバルであるOculus VRの新型プロトタイプ“Crystal Cove”にも導入された頭部の位置トラッキングや1920×1080解像度のディスプレイ搭載、視野角に関する情報を含む具体的な仕様とディテールが明らかになりました。

発表によると、Project MorpheusはPlayStation Cameraとヘッドマウントユニットに内蔵された加速度/ジャイロセンサーを併用することで頭部の傾きや動き、位置を検知するほか、頭部の動きに対応して動的に変化するSCE独自の3Dオーディオ技術を特色とするほか、GDC 2014会場のSCEAブースではMorpheusの参考展示が行われ、来場者向けに“EVE: Valkyrie”や新生“Thief”、インタラクションデモ“The Castle”(SCE開発)、海中を舞台とする“The Deep”(SCE開発)のプレイアブルデモが提示されることが判明しています。

■ 「Project Morpheus」試作機の主な仕様

  • 構成:プロセッサーユニット、ヘッドマウントユニット
  • ディスプレイ方式:LCD
  • ディスプレイサイズ:5インチ
  • ディスプレイ解像度:1920×RGB×1080(左右の目それぞれに960×RGB×1080の映像を表示)
  • 水平視野角:90度
  • 搭載センサー:加速度センサー、ジャイロセンサー
  • 接続I/F:HDMI + USB
  • 機能:3Dオーディオ、ソーシャルスクリーン

株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、「プレイステーション 4」(PS4™)の魅力を高めるバーチャルリアリティシステムとして、ゲーム体験をさらに豊かにする「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」(以下、Morpheus)を開発中です。今後、商品化に向けてさらに開発を進めてまいります。

 バイザースタイルのMorpheusのヘッドマウントユニットを頭部に被ると、プレイヤーの眼前に迫力のある広大な3D空間が出現します。ゲームを開始するとヘッドセットユニットに内蔵された加速度センサーならびにジャイロセンサーに加えて、PlayStation®Cameraがプレイヤーの頭部の動きや位置を正確に検知し、コントローラーで操作することなくプレイヤーの意のままに映像が360度全方向にリアルタイムに変化します。これによりプレイヤーはあたかもゲームの仮想世界の中に入りこんでいるかのような体験が可能です。また、PlayStation®Move(PS Move)モーションコントローラを使用するゲームでは、例えば映像内にプレイヤーの手と剣などの武器を再現し、それらを自在に動かしながら闘うなどのアクションを実現します。

 さらに音響面ではSCE独自の3Dオーディオ技術を採用しました。Morpheusは、前後左右からの音に加えて、上空を旋回するヘリコプターの飛行音や階段をのぼってくる足音など、上下からの音も、プレイヤーの頭部の向きに対応してリアルタイムに変化します。360度に広がる世界の中に立体的な音響効果も加わって、さらなる臨場感をゲームプレイにもたらします。

 Morpheusはディスプレイおよび光学ユニット、オーディオ、センサーを用いた検知、使い勝手およびコンテンツなど、バーチャルリアリティ体験の鍵を握る各要素においてSCEの持つノウハウを取り入れ、PlayStation®CameraやPS4™専用ワイヤレスコントローラー、PS Moveとともに、PS4™のエンタテインメント体験をより深くて豊かなものにします。

 開発者の皆様は、発売後約3ヶ月半で全世界累計600万台の実売を達成しさらに普及が加速しているPS4™プラットフォーム向けに、Morpheus対応のPS4™タイトルの開発が可能です。Morpheus専用SDKについても現在開発が進んでおり、準備出来次第配布いたします。

「私たちにとってプロジェクト モーフィアスは新たなゲームの可能性を切り拓くための取り組みであり、今後もさらに開発を進めて参ります。クリエイターの皆様に開発キットをお届けし、ともにゲームを開発していけることを楽しみにしています。」
(SCE Worldwide Studios プレジデント 吉田 修平)

 なおSCEは、米国サンフランシスコで3月19日(水)から3日21日(金)に開催されるGames Developers Conference 2014のソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカのブースにて、 Morpheusを参考展示します。来場者の皆様は、多人数参加型のドッグファイト・シューティングで「EVE Online」の宇宙船に実際に搭乗しているかのような『EVE: Valkyrie』(CCP)や、ステルスアクションを用い、その独特な世界観を探索することができる『Thief』(株式会社スクウェア・エニックス)のデモ、このほか仮想空間内でPS Moveを使い様々なインタラクションが楽しめる『The Castle』(SCE)やシャークケージから海の中の様子を見渡すことができる『“The Deep”』(SCE)がお楽しみいただけます。

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