先ほど、Microsoftが「Mojang AB」と“Minecraft”フランチャイズの買収を正式にアナウンスし、25億ドルに達する買収規模と“Notch”ことMarkus Persson氏のMojang退社に大きな注目が集まる状況となっていますが、新たにNotchが自身のBlogを更新し、Mojangを去る事とスタジオの売却について言及しました。
自身を本物のビデオゲーム開発者とは考えていないと語ったNotchは、ゲームとプログラムを愛し、ただ楽しいことがゲームを作る理由だと説明。巨大なヒットを生むことや世界の変革を目指したものではないと強調し、Minecraftが確かに巨大なヒットを記録し、人々がゲームによって世界が変わったと伝えるものの、自身がそのどちらも意図したものではなかったと振り返っています。
すでに、2011年12月の段階で“Minecraft”の開発から身を引き、リード開発者のポジションをJens Bergernsten氏に譲っていたNotchですが、6月から7月に掛けて大きく紛糾したMinecraftのEULA(利用許諾)に絡む大量の憎悪が直接Notchに向けられたほか、一連のPhil Fish氏を巡る騒動(※ Gamergateムーブメントの一因でもある)に絡む憎しみに満ちた映像を見た事から、かつて持ち合わせていると感じていたファンとの接点を実は持っていないことに気付き始めたと説明。
(ビデオゲーム産業の)“象徴になってしまった”と自身の状況を省みたNotchは、理解したくない、取り組みたくない巨大な何かの責任を背負う“象徴”にはなりたくないと語り、自身が本来起業家でもなければ、CEOでもなく、Twitterで自分の見解を述べることが好きなただのオタク気質なコンピュータプログラマだと強調しています。
なお、今後は“Mojang”の売却に絡む契約が終わり次第スタジオを去り、素早いゲーム開発にフォーカスしたコミュニティ“Ludum Dares”の運用に戻るほか、Web向けの小規模な実験に対する取り組みを予定しているとのこと。
また、Notchは今回の行動が、これまでに掲げてきたパブリックな発言と矛盾していることを認めた上で、これに反論するつもりがないことや、多く寄せられるであろう否定的なコメントから逃げはしないものの、少なくとも今、自分が否定的な意見に目を通す義務はないと考えていることを明らかにしています。
昨今大きな注目を集める一連の状況に心底疲れ果てた様子を見せるNotchですが、“Minecraft”の成功を支えた夥しい数のファンに愛情と感謝を伝えた上で、“Minecraft”は今も昔も変わらずファンの物であり、それは今後も決して変わらないと明言。最後に改めてスタジオの売却について言及し、次のようにメッセージを括りました。「金の問題ではない、自身の正気を保つためなんだ」
なお、Blog記事の公開を経て、Twitterで発言したNotchは、今回の件について如何なるインタビューにも応じるつもりがないことを明らかにしています。
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