doope!

先日放送されたお披露目配信から、暗号解読器を用意した謎のARGサイトが発見され、ゾンビモード関連のイメージ（フリードリヒ1世とラファエロの“若い男の肖像”）が発見された「Call of Duty: WWII」（コール オブ デューティ ワールドウォーII）ですが、その後も暗号サイトの解析と新たなコードの探索が進められており、パリのサン・ラザール駅に登場した巨大広告から多数の調査資料が発見され注目を集めています。

なお、今回発見された調査資料のイメージは、何れもゾンビモードとは異なるもので、（ある1枚を除いて）何れもシングルプレイヤーキャンペーンの主要キャラクターに関係する内容と見られています。

前提として、今回のARGサイトはページに存在する暗号解読器風のUIから、適切な5文字のコードを3種続けて入力すると情報が解除されるというもの。サイトに用意されたjsのイベントを追うと、入力するコードは古典的な手法ながら、コードの文言と同じ名称のjsファイルを用意することで、次のコード/jsに引数の値を渡しており、外部からはコードの文言が分からない仕組みとなっています。（例：前回のゾンビモード用コードIUFDJ BHLOP JMUBAには、ぞれぞれ対応するIUFDJ.jsとBHLOP.js、JMUBA.jsが用意されている）

この仕組みを紹介したのは、今回前述したサン・ラザール駅の巨大広告から新しいコードの1つ“QKEQW”のみが発見されたことに起因するもので、今のところ“QKEQW”の前後に必要な残り2つのコードは見つかっていませんが、偶然この“QKEQW”が3番目（ゾンビ用コードで言えばJMUBA）にあたるコードだったことから、前述したコードとjsとの関係から新たなディレクトリと絶対パスの発見に至った、という段階にあります。（参考：難読化されたQKEQWのjsを再整形したQKEQWテキスト）

前回発見されたイメージの絶対パスの一部は、前回ご紹介した通り“/wwii/decoder/dossiers/zombies/desktop/”（つまり、WWIIフォルダ/暗号解読器フォルダ/調査資料フォルダ/ゾンビモードフォルダ/desktop/）でしたが、今回見つかったパスは、調査資料フォルダに続く“crowley”フォルダや“daniels”フォルダなど、何れもゾンビモード用のフォルダとは異なるディレクトリを指しています。

パリのサン・ラザール駅に登場した巨大広告に発見されたコード

余談ながら、前回のゾンビ用コードと今回のコードは、何れも兵士が着用したヘルメットの左側面に描かれていることから、今後怪しげなイメージが登場した場合は、まずヘルメットの側面に注目すると良さそうです。

という事で、今のところ正しい文脈は明らかではありませんが、以下がQKEQW.jsから発見されたファイルの一覧となります。

第1歩兵師団第16歩兵連隊に所属するキャンペーンの主人公“Ronald Daniels”

第1歩兵師団第16歩兵連隊に所属する分隊メンバーの1人と見られる“Robert Zussman”

フランスのレジスタンス“マキ”を率いる女性リーダーでプレイアブルキャラクターとなる“Rousseau”

イギリス軍のプレイアブルキャラクターと見られる“Edgar Crowley”

この地図はチュニジアのカセリーヌ周辺に印が付けられたもので、詳細は不明ながら、恐らくチュニジアでロンメル率いる独・伊装甲軍及びドイツ第5装甲軍と連合軍（英第1軍と米軍第2軍団）が戦ったカセリーヌ峠の戦いにEdgar Crowleyが参加していたものと考えられます。

余談ながら、カセリーヌ峠の戦いは（CoD: WWIIとの関係に注目が集まる）“Call of Duty 2: Big Red One”にも登場しており、前半の山場として描かれたことが知られています。

謎のイメージ“Call of Duty: WWII – Redemption”

このイメージは、/wwii/decoder/redemption/フォルダに1枚のみ存在する画像で、今のところ詳細は不明ながら、jsの記述と画像の文言からどうやらプロモーション用のファイルと思われます。今回の暗号解読サイトを通じて、ゲーム内のコーリングカードが得られるようなリワードが用意されているのかもしれません。

余談ながら、ARGサイトの解読器は、正しいコードを入力した場合に特定の文字列を返すよう設計されており、ゾンビモード用コード“IUFDJ BHLOP JMUBA”の場合、IUFDJが“ANEWH”、BHLOPが“ORROR”、JMUBAは“RISES”を返し、これを繋げると“ANEWH ORROR RISES”、つまり新たなゾンビモードの登場を指す“A NEW HORROR RISES”と読めるメッセージを表示していました。

今回発見された新しい3つ目のコード“QKEQW”は、jsから“SSMAN”を返すことが判明しており、今後恐らく主人公の親友Robert Zussmanに関係するメッセージが出来上がるものと考えられます。