インディアナ大学の教授が学科の評価にRPG的な経験値システムを導入

2010年3月19日 20:05 by katakori
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University of Indiana

近年多くの若者達がゲームで楽しんでいる文化になり、生まれた時からPCやゲームやソーシャルネットワークが存在する世代がそろそろ社会に進出する時代になってきました。かつての雇用形態は崩壊し、経済状況も世界的な混乱が続く中、新しい労働力の管理をどのように進めて行くのが良いのか、インディアナ大学でテレコミュニケーション分野を担当し、ゲームデザイナーでもあるLee Sheldon教授がゲーマー世代のモチベーション管理について研究を行っています。

なんとLee Sheldon教授は担当する2つのゲームデザインクラスに経験値システムを導入、学習や試験をゲームに見立てて、そのモチベーションの変化を調べるという計画を実行、生徒達は全てレベル1のアバターとして経験値0、ランク”F”の状態から、プレゼンテーションや、クイズ、試験、企画の提出など様々な課題で経験値を得てレベルアップ、あたかもRPGのクエスト消化のような形式で学習を進めました。

その中でさらに学生達はMMORPGの様にギルドを結成、とり困難なクエストをこなし、場合によっては他のギルドメンバーとのグルーピングなども行いながらクエスト(様々な課題)をこなしていったそうです。

Lee Sheldon教授はこの過程で学生達が以前よりも”はるかに大きな熱意”を持って授業に取り組んだと報告、学生達をソーシャルネットワーク世代と呼ぶSheldon教授は、こういったやり方が教育のみならず社会や企業といった他分野でも有効に働く可能性があると述べています。

なんだか素晴らしいような、少しぞっとしなくも無いような、複雑な気持ちになるこのニュースですが、勝負ではないインクリメンタルな評価とも考えられそうなこのシステム、さらに多くのフィードバックが得られた時にどのような結果が得られるのか非常に気になるところです。

情報元及びイメージ:VG247

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