暗号解読第3回:「Call of Duty: Black Ops」の暗号ティザーサイト “GKNOVA6″の謎を追う

2010年5月16日 23:11 by katakori
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GKNOVA6に登場した3回目の暗号内容

海外情報紙の特集内容などからCo-opモードやマルチプレイに関する内容が徐々に明らかになりはじめているTreyarchが開発を手掛けるシリーズ最新作「Call of Duty: Black Ops」ですが、近年多く見かけるようになったARG(代替現実ゲーム)プロモーションも並行して行われており、複数の海外情報サイトに送られてきた郵便物から始まった謎の暗号サイトの解析に、今も多くのプレイヤーが挑戦しています。

この暗号サイト”GKNOVA6“では複数回に渡って暗号を公開しており、これまで当サイトでは2回目の暗号解析までお知らせしました。少し時間が空いてしまいましたが、すでにGKNOVA6は新しいフェーズに突入し、Call of Duty: Black Opsとの深い関連を見せ始めています。これまでの内容については以下のリンクからご確認下さい。

GKNOVA6の全貌はまだ明らかではないものの、どうやら想像以上にCall of Duty: Black Opsの背景に絡む可能性が高いもので、本作の登場をより魅力的にし、プロモーション的にも興味深い物である事から、doopeでは何とか最後まで追いかけてみる事にしました。

という事で、一先ず今回は暗号の3回目の内容を追った解読の内容をお知らせします。ARG的な意味で完全なネタバレになりますので、閲覧にはくれぐれもご注意下さい。また暗号解読という記事の性格から非常にテキスト量が多くなっている事を予めお断りしておきます。

まず3回目の暗号は男性台詞と女性ボイスを1セットに計3セットから構成され、以下のような内容となっています。

■ 第1セット
男性台詞
“They used the Earth’s magnetic field x the information was gathered and transmitted”

女性ボイス:*は1回のブザー音を表しています
M O D [4回チャイム音] 10 21 26 1 26 19 * 25 16 22 2 20 1 21 23 16 26 22 19 3

■ 第2セット
男性台詞
“Nothing in life is to be feared it is only to be understood. Now is the time to understand more so that we may fear less.”

女性ボイス:*は1回のブザー音を表しています
M O D 1 0 0 [謎の音] * [謎の音]

■ 第3セット
男性台詞
“Outside of consciousness there lies the cold and alien world of actual things.”

男性台詞と女性ボイス
M O D Can’t you see the whole spectrum? – [謎の音]

男性台詞
“Kenneth what’s the frequency?
Linear not algorithmic.”

■ 第1セット

まず最初の男性台詞”They used~”はCIA本部の敷地内に置かれている暗号碑Kryptosに記されている第2セクションの暗号解析から判明したテキストからの引用となっています。Kryptosは1990年の3月にアメリカのアーティストJim Sanborn氏により建てられた物で、第4セクションまである暗号は未だ全容が解明されない非常に難解な物です。

このKryptos第2セクションの暗号はかつて16世紀に作られたヴィジュネル暗号をベースに作られたQuagmire IIIで解かれた物で、これまでの男性台詞と女性ボイスが対になって対応してきたこれまでの流れを考えるとヴィジュネル暗号を用いて解く物かと考えられたものの、これにはカギの役割をする文字列が必要でどうやら違う様子。

そこで、4回のチャイムをKryptosの4セクション目を指す物と考え、4セクション1行目の文字列にシーケンシャルな数字を割り当てると次の様な文字列の対応が出来上がります。

N G H I J L M N Q U V W X Z K R Y P T O S A B C D E
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26

この対応を1つめの女性ボイスの数字に割り当てると……次のようになります。

10 21 26 1 26 19 * 25 16 22 2 20 1 21 23 16 26 22 19 3
U S E N E T * D R A G O N S B R E A T H

ここで明らかになったUSENET、DRAGONSBREATH、そしてサイト名であるNOVA SIXを組み合わせたweb検索から、”NOVAの真実を探求する者”と名付けられたGoogleグループが発見され、以下の様な書き込みが発見されました。

NOVA TRUTHSEEKERS

I want this story told.

This is the tip of the iceberg.

Tell All But Ultraviolet November.
Send All Relevant Items Now.
Situation Offers Many Appropriate Nights.

we’ll have a GAS.

The elements are in the sounds and words. Look and listen.
-DRAGONSBREATH

まずここからは大きく2つの情報が発見されています。まず4~6行目までの不自然な大文字を拾っていくと次の様な文字列が登場します。

Tell All But Ultraviolet November. :TABUN
Send All Relevant Items Now. :SARIN
Situation Offers Many Appropriate Nights. :SOMAN

ここに登場したタブン(TABUN)、サリン(SARIN)、ソマン(SOMAN)は神経ガスの化学兵器で、サリンは国内でもよく知られる物、タブンはTreyarchの前作Call of Duty: World at Warにも登場したガスグレネードです。

そして2つめの情報は暗号の第2セットに関係する物で、”要素は音と言葉にある。見てそして聞け”と書かれており、どうやら暗号の2セット目以降に聴かれる謎の音に関係する物である事が判ります。

■ 第2セット

第2セットの男性台詞”Nothing in life~”は2度ノーベル賞を受賞した物理学者・科学者のキュリー夫人の言葉でラジウムとポロニウムの元素を発見した人物です。そして女性ボイスの後に続く謎の音を音声ファイルから周波数から調べ、これを数字に置き換えると次のようになります。

M O D 1 0 0 – 200 800 1800 3200 2400 800 200 * 200 800 1800 3200 2100 900 200

さらにこれをMOD100を元に100で割り、数字をシンプルにすると次のようになります。

2 8 18 32 24 8 2 * 2 8 18 32 21 9 2

キュリー夫人の存在と上記の数字からこれが元素記号の電子殻である事が予想され、それに該当する元素を調べると、プルトニウムとウランである事が判明しています。

2 8 18 32 24 8 2:プルトニウムの電子殻
2 8 18 32 21 9 2:ウランの電子殻

■ 第3セット

第3セットの男性台詞”Outside of consciousness~”は無線発明の父で周波数の単位を表す名としても知られるドイツの物理学者ハインリヒ・ヘルツ氏の言葉です。さらに第3セットの暗号部分では男性の台詞で”完全なスペクトルが見えませんか?”と語りかけています。

この”見えませんか?”の問いかけを元に、サイトに利用されているswfファイルから音声ファイルを抽出、その音声ファイルに次のような2つの画像が埋め込まれている事が発見されました。

「Call of Duty: Black Ops」 コールオブデューティ ブラックオプス
「Call of Duty: Black Ops」 コールオブデューティ ブラックオプス

1つは新たな暗号、そしてもう1つは冷戦スタートの象徴的な出来事とも言えるソ連のスプートニク計画の中、1957年10月に打ち上げられた世界初の人工衛星スプートニク1号の姿が描かれています。

さらに新たな暗号に記された文字列に見られるフリーダム7は、ソ連に3週間遅れてアメリカ初の有人飛行を達成した1961年のマーキュリー計画に用いられたマーキュリー宇宙船のコールサインを表しています。さらに5+5=10の部分が打ち上げの5月5日を指す物ではないかと現状では予想されています。

さらにこの”freedom7″から怪しげなサイトも発見。このサイトは見たところ一枚のイメージが張られている様に見えます。しかし作りが通常のWebページを作る際にはあまり見られない構造をしており、ソースを見ると背景に敷いた画像の上に複数の画像をcssのabsolute配置でレイヤー状に並べられている事が判ります。

「Call of Duty: Black Ops」 コールオブデューティ ブラックオプス
謎のサイトから発見された地図、なぜかケープカナベラル基地とは全く関係が無い場所

このサイトを構成している画像パーツからは本の下に敷かれている地図が発見され、サンフランシスコやサクラメント、サンジョゼ辺りの地図である事が明らかになっています。フリーダム7の打ち上げはフロリダ州のケープカナベラル空軍基地で行われており、サンフランシスコ周辺とはアメリカの東と西のそれぞれ端に離れており、この関連性も不可思議な物です。

まだフリーダム7サイトの謎が少々残った状態ですが、3回目の暗号からはより冷戦を具体的に指し示す情報が数多く明らかになり、Call of Duty: World at Warに登場した武器との関連や、既にOXMの特集記事から存在が明らかになったSpas-12に採用されるDragon’s Breath弾との奇妙な一致なども見られ、ますますCall of Duty: Black Opsとの関連性が深まった様に見えます。

なお明日以降4~5回目の暗号、そして新フェーズのお知らせを続けて進めていきますが、既にCall of Duty: Black Opsとの関連は間違いない状態になっており、冷戦中に行われた生体実験やそれに絡む謎の企業、そしてこのティザーサイト”GK NOVA 6″の名前の意味、さらにこれが本作に絡んで行く事になるのか、その辺りまで予感できるような状態まで進んでいます。それでは4回目をお楽しみに!

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