「L.A. Noire」はサンドボックスでは無くストーリードリブン、RockstarのJeronimo Barrera氏が明言

2011年1月11日 16:08 by katakori
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「L.A. Noire」 L.A. ノワール

様々な経緯の後に長らく水面下での開発が続けられ、劇的な革新性を見せるフェイシャルアニメーションとそれに伴うゲーム性を備え、遂にリリースが現実的になってきたRockstarの次回作「L.A. Noire」、ノワールテイストたっぷりな1940年代のロサンゼルスを舞台に、本格的な推理や捜査が描かれるアドベンチャータイトルとして大きな注目を集めています。

これまでに明らかになった情報からはゲームの背景や物語の一端、そして主人公となるロサンゼルス警察の刑事Cole Phelpsの存在などが報じられていますが、ゲームシステムに関する情報はまだ多くが謎に包まれています。

そんな中、テレグラフに開発を手掛けるTeam BondiのボスBrendan McNamara氏とRockstar Gamesの開発VPを務めるJeronimo Barrera氏の対談が掲載、L.A. Noireがサンドボックス型のアドベンチャーはなく、ストーリードリブンのタイトルである事を明言しました。

(※ なお、注意としてこれを明言したJeronimo Barrera氏は国内では今一つ定義が曖昧なサンドボックスとオープンワールドを別の物として区別しており、事前に当サイトでも報じていたL.A. Noireがオープンワールドのアドベンチャーゲームである事には代わりが無い事を明記しておきます。)

これはテレグラフがGTA IIIやRed Dead RedemptionといったRockstar Gamesのサンドボックスタイトルを例に出し、L.A. Noireがそういったポテンシャルを秘めているかとの質問にJeronimo Barrera氏が応えた物で、あくまでストーリードリブンのタイトルだと明かした氏は、本作が捜査の為に開かれたオープンワールドである事を述べ、例として犯罪現場に向かう途中に銀行強盗が発生したとの呼び出しを受けるかもしれず、プレイヤーはそれを止めに向かってもよいと発言。プレイヤーは都市を探索し、ロサンゼルスの著名な建物を訪ねるなど自由な行動が出来る事をはっきりと述べています。

しかし氏はL.A. Noireがゲームにより駆動させられるタイトルである事を強調、証拠などのオブジェクトを拾い集める事と、それらを嘘を付いている”誰か”と結びつける事に起因したゲームにおいて、都市は遊び場では無く、ストーリーとプロットの中で起こる犯罪の橋を架ける背景だと表現、氏はこれをゲームデザインの進化だと発言しています。

さらにBarrera氏はL.A. Noireが古典的なジャンルだと発言、しかしRockstar Gamesはそれを再生していないと語り、本作がオープンワールドと古いアドベンチャー要素が融合した物であると同時に、これまでに行われた事のない方法と技術でプレイヤーとキャラクターを結びつける、アドベンチャータイトルの次のステップになる様なタイトルだと考えているとの見解を示しています。

Rockstar GamesがL.A. Noireに見るリスクと、そこに見据えるもの

「L.A. Noire」 L.A. ノワール

またこのインタビューでは常にタブーや激しい表現、チャレンジングな設定などに取り組んできたRockstarタイトルの大きなリスクについても言及、Barrera氏はウエスタンタイトルは売れないと酷評されたRed Dead Redemptionで予想に反する大きな成功を収めた事を述べ、今作もかなり大きなリスクを背負っている事を示唆しています。

その上でL.A. Noireの持つリスク負担について、Rockstar Gamesが意識的にラインをぼやかしていると発言、L.A. Noireが人々がゲームと映画を同じレベルの娯楽として同じ線上に考え始める引き金になるようなタイトルになって欲しいと語り、近年既にこの2つはそういう状態になっていると確信していると強い自信をアピールしています。

またこれらの他にも、インタビューでは本作がTVの犯罪ドラマの様に楽しめる物で、容疑者の追跡などのアクションも存在する事、人種や性、警察の蛮行など多くの重いテーマがプロットに用意されている事、初期のハリウッド等に象徴される華美で歓喜に満たされたアメリカの描写など、多くの意欲的な取り組みが行われている事が語られています。

情報元:Eexaminer

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