以前にも内外を賑わせる発言となったMinecraftに関する著作権侵害への見解など、独自のリベラルな視点で現在のビデオゲームビジネスに様々な問題提起を行っているNotchことMarcus Persson氏ですが、先日リリースされたGame Informer誌の最新号に氏のDRMに関する見解が掲載され、現行のDRMが全く役に立っておらず、むしろ誠実な人々への負担にさえなっているとの見解が示されました。
Notchは、ビデオゲームビジネスにおいて20年近くに渡って情報の流れをコントロールしようと考える多くの有害な企業が存在していると語っており、彼らは今後もそれを永久に行っていたいと考えていると発言。
あらゆるコピーを禁じようとする彼らの動きに触れたNotchは、ネット上で何かをコピーするのは自由なプロセスで、コピーを行うことは非常に簡単だと述べ、文字通りファイルのコピーが出来なければインストールさえ出来ず、全てにおいて至る所でコピーが終始行われている状況にあると単純な事実を提示し、これらを全てコントロールしようとすることは逆効果だと語りました。
さらに、こういった問題に対し、技術的なソリューションで対峙する場合には企業がよりハードコアな注力を進める必要があり、そういった経緯から産まれたのが現在の役に立たない“DRM”だと述べ、近年それらがますます出しゃばりつつあると説明しています。
そしてNotchは、インターネットの有り様についてあるがままが素晴らしいと語り、自身がそこから多くの利益を出していると発言。著作権侵害によってNotch達が歩みを止められるような状況にはなっていないと説明し、市場には十分に誠実な人々が存在しており、誠実な人々に注目してほしいと現在の潮流を批判しました。
Notchが語る提起は非常にデリケートな問題であり、現実的には理想と現実の狭間で折り合いを模索しながら、どうにかこうにか軟着陸を果たすというのが思い浮かぶ1つの未来ではありますが、実際にはNotchに有害とまで言わしめる企業がDRM問題に限らず内外に多く存在しており、本来の顧客である“誠実な人々”の規模(と訴求の想定規模)を超え、無理矢理掘り起こした層を騙して売りつける事を念頭にペイラインを設定するような悪質な一部のローカライズ転がしや、粗悪なソーシャル業のみならず、大手パブリッシャーでさえその限りではない状況を考えるとNotchが提示した“情報をコントロールしたい”有害な企業の被害は既に“誠実な人々”を超えて本来ならば無関係だった人達にまで及び始めているのかもしれません。
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