先ほど、公式サイトの更新から幾つかのスクリーンショットと新情報が明らかになった「Grand Theft Auto V」ですが、新たにIGNが以前にご紹介したシングルキャンペーンのハンズオンに含まれていなかった2つのミッション“Urban Safari”と“Fresh Meat”に関する情報を公開し、幾つかの興味深いディテールが明らかになりました。
なお、今回ご紹介する情報には本作のミッション進行に関するネタバレが含まれますので閲覧には十分にご注意ください。
- IGNのレビュアーDaniel Krupa氏は、Grand Theft Auto Vにおいて彼の好奇心をそそるものが喫煙やジェット機の操縦、スキューバダイビングといった要素ではなく、マイケルとトレバー、フランクリンの異なる3人の主人公の視点を利用し、凝縮された物語を作り上げるRockstarの大胆な試みにあると説明。こういった視点の変化は古くから存在する物語的な技法ながら、ビデオゲームではめったに用いられる事が無いと述べ、本作における視点の変化がエモーショナル且つモラルの面からキャラクターとプレイヤーの関係を変化させると説明している。
- この顕著な例として、氏は暴力的で、錯乱し、予測不可能なトレバーを最良の存在として挙げ、矯正不可能で堕落した殺人者であるトレバーが非難されるべき存在であるにも関わらず、吐瀉物で汚れた肌着を身につけたトレバーに魅せられるばかりか、彼としてプレイする際のモーメントを強化していると説明。アクションの中心にプレイヤーを置くメカニックとして用意されたGrand Theft Auto Vのキャラクター切り替えが、実は最も有力なストーリーテリングの装置として機能しているのではないかとの見解を示している。
- 今回のミッション2つは、このキャラクターの切り替えが物語を巧妙に変化させる重要な例として紹介されている。
■ フランクリンとトレバー、ラマーが麻薬の取引に臨む“Urban Safari”ミッション
- “Urban Safari”ミッションは、フランクリンが自宅で友人のラマーから麻薬の取引を手伝うよう怒鳴られているところから開始されるが、大志を抱くフランクリンは内心こういった些末な悪事を望んでいない。
- そこに突如として絶対的な力を持ちトラブルに飢えるトレバーが登場し、結局のところラマーの取引を手伝うこととなる。
- トレバーのバンにフランクリンとラマー、トレバー、そしてラマーの忠実なペットであるChopが乗り込み、かつてSan AndreasでCJが暮らしたGrove Streetへと向かい、ギャング“The Ballas”とキロ単位の麻薬取引に臨む。
- フランクリン達はラマーの先導に従いGrove Streetを進むが、彼らを見る無数の目はこの場所が安全でないことを告げているようだった。
- 取引場所の家に着き、ラマーがThe Ballasの取引相手からプラスチックに包まれた麻薬のブロックを受け取り、上部に切り込みが入った箇所から麻薬を味見し確かめることが認められる。
- 麻薬が本物であることを確かめたラマーは取引を申し出る。しかし、ここでトレバーがブロックを反対側から確認できるか尋ねるが、ディーラーはこれを頑なに拒絶。トレバーがディーラーの手からブロックをひったくり、半分に叩き折ったところで、これがブロックに数グラムの麻薬を仕込んだ偽物だったことが判明。結果、銃撃戦に突入する。
- 3人とChopは協力し通りの向こう側へと逃げるべく、狭いGrove Streetをカバーからカバーへと移動し、駐車された車の影に隠れ、その間も頭上を弾丸がかすめる。Chopが3人の周りを吠えながら駆け、敵に噛みつくシーンも見られた。
- ここへ騒動を嗅ぎつけたLSPDが到着し、ギャング達の気がそらされ、ラマーが発見した出口から川が見える開けた場所へと脱出したが、背後にはLSPDのヘリコプターが迫っている。
- 川辺では3台のジェットスキーの前でビキニ姿の少女がTVCMかミュージックビデオか、それともポルノか定かではないが何らかの撮影でダンスしている。
- 3人は少女達を押しのけ、このジェットスキーを奪い、開けた水域へと逃亡を図る。Chopはどうやら走って家へと向かったようだった。
- その後弾が彼らをかすめる中、数分を掛けて近くの海岸へと辿り着き、さらに路肩に止まっていたLSPDの警察車両を盗み郊外へと逃げるうちに手配ポイントが下がり、ミッションが終了した。
- Krupa氏はここで、一連の経緯がラマーの失敗によって巻き込まれた出来事だと感じたことを強調している。また、今回のミッションが場合によってはトレバーの視点から開始されるケースが存在することも明かされた。
■ Triadsに誘拐されたマイケルをフランクリンが救出する“Fresh Meat”ミッション
- マイケルが中国マフィアのTriadsに誘拐され、フランクリンが脅迫電話を受ける。電話口の背後ではマイケルの弱々しい悲鳴が聞こえ、時間が多く残されていないことを示していた。
- マイケルが誘拐された理由や向かうべき場所も判らず、トレバーが居る場所も不明だが、時間が刻一刻と迫っていることは確実で、フランクリンは1人でマイケルの捜索に乗り出す。
- ここではマイケルがフランクリンを息子と呼ぶシーンが確認され、Krupa氏はプレイすることに一種誇らしい重みを感じたことを明かしている。
- フランクリンはスマートフォンの“Trackify”アプリを利用し、Triadsの番号を検索し大まかな居場所を特定。近くの自動車を盗みマーカーに向かって進むが、“Trackify”アプリのマーカーは通常のGPSナビゲートと異なり、指し示す方向は曖昧だったが、最終的に大きな工場へと到着する。
- 数で勝るTriadsとの直接的な戦闘を避けるために、フランクリンは工場の屋根へと繋がるハシゴや狭い通路を用心深く移動し、工場内部へと潜入。マイケルの叫び声を聞きつけ、居場所を特定する。
- 工場は、屠殺された新鮮な死体が吊り下げられた精肉工場で、これらの死体がTriadsの視線を上手く遮るカバーとして機能していた。
- ここでフランクリンは他の死体と同様に脚から逆さに吊り下げられたマイケルを発見。マイケルに銃を向けるTriadsの1人を射殺し、マイケルにピストルを投げ渡す。
- ここでキャラクターがマイケルへと切り替えられ、逆さ吊りのまま部屋に乱入してきたTriadsのメンバー数人を射殺する。
- その後2人で工場を脱出し、車へと乗り込み逃走を図るが、背後からはTriadsの追っ手が迫る。
- マイケルが運転し逃走する間、フランクリンが窓から身を乗り出しTriadsに銃撃を加えるがほとんど効果がない。
- ここで高速道路を利用し姿をくらますために渋滞へと車を向かわせる。マイケルが急ターンで逆走したところで、幸運にもTriadsの追っ手が運転を誤り壁に激突し炎上。無事、高速道路へと進入し逃走することが出来た。
- 2つのミッションを終えたKrupa氏は、、Grand Theft Auto Vに固有のステータスと特種能力を持つ3人の主人公による異なるプレイが用意されていることを改めて説明した上で、実際にはゲームプレイのメカニクスを超えて、トレバーをプレイする際にはより無謀に、マイケルとしてプレイする際には父らしく振る舞う自分を発見したと述べ、プレイヤーを演じる自分自身の存在がGrand Theft Auto Vで発見した最も予期しない出来事だったと語っている。
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