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ビデオゲーム史に名を残すidでの活躍を経て、2013年8月に“Oculus VR”の最高技術責任者に就任（idは2013年11月に退社）した伝説的な開発者ジョン・カーマック氏ですが、本日氏が自身のFacebookを更新し、6年に渡って第一線でVRの開発を率いてきたCTOのポジションを退き、新たに“Oculus VR”のコンサルティングCTOに就任することが判明。今後はAGI（Artificial General Intelligence、汎用人工知能）の開発に取り組むことが明らかになりました。

“Oculus VR”の開発業務に関する発言権は持っているものの、今後は僅かな時間を当てるだけだと語った氏は、ビデオゲームや航空宇宙分野、VRといったこれまでのキャリアを振り返り、まだ証明されていない分野やソリューションが一様ではない状況においても、少なくとも漠然とした“視線”が存在していたように感じていたと説明。これに対して、ソリューションが全く見えていない問題に自身がどう対応するのか、疑問に思うことがあり、年を取り過ぎるまえにAGIへの取り組みを始めることにしたと伝えています。

カーマック氏は、AGIの実現が可能で、かつ極めて価値があると語り、パスカルの強盗（パスカルの賭けに近い合理的判断に関する思考実験）のような理論に基づきAGIへの取り組みを行うと説明。当面のあいだは自宅で息子と共に研究を進めるとのこと。

なお、カーマック氏は候補に挙がっていた別のプロジェクトとして、費用対効果の高い原子炉を挙げていますが、こちらについては自身がこの類いの仕事には適していないだろうと伝えています。