近年、複数のビデオゲーム関連PR企業やImprobableの“The Multiplayer Group”、Baldur’s Gate 3やFall Guysの開発支援で知られるリバプールの“Wushu Studios”など、多数の買収を続けているアイルランドのサポート系ビデオゲーム企業“Keywords Studios”が、さらなるスタジオの買収をアナウンスし、HaloやCall of Dutyシリーズ、Hogwarts Legacy、EXODUSといった著名なタイトルの開発支援で知られる名門「Certain Affinity」を傘下に置いたことが明らかになりました。
今回の買収規模は非公開ですが、既に買収契約は完了済みで、前払いの現金と業績に基づくアーンアウトを含むことが報じられています。
また、Keywords Studiosの報告によると、今後の“Certain Affinity”は従来通りCEO兼創設者Max Hoberman氏と社長兼COO Paul Sams氏がスタジオの経営と運営を率いるとのこと。
“Certain Affinity”については、今年3月に(2006年8月の)スタジオ設立以来初となる従業員のレイオフを実施し、スタジオのCEO Max Hoberman氏が近年のビデオゲーム産業を揺るがすビジネス的な低迷に伴い、資金調達が困難な状況に陥っていると語り話題となっていましたが、今回の契約に関する声明を発表したMax Hoberman氏は、市場が最も困難な時期にKeywordsが提示した敬意と成長を見越した投資は他に類を見ない規模だったと説明。(およそ180名に及ぶ従業員を抱える)チームにスタジオの安定をもたらすことができ嬉しく思うと伝えています。
なお、Keywords Studiosは2014年以来、ビデオゲームのローカライゼーションやQAテスト、カスタマーサービス、コンテンツの運用・管理サポート、アートアセット制作、コンサルティング、ユーザーテスト、オーディオ/ボイスレコーディング、マーケティング、PRといったビデオゲーム専門のサービスを広範囲に提供しており、今回の買収によって“Certain Affinity”が持つ豊富な知識や経験、専門知識を活かしたKeywordsクリエイト部門のさらなる拡充を図り、北米向けのプレゼンスを強化したいと説明しています。
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