2024年12月3日 10:24 by katakori

先日、それぞれが精神的後継を主張する3つの異なる新スタジオと新作の話題が浮上し、裁判沙汰を含む非常に奇妙なトラブルが生じている“ディスコエリジウム”界隈ですが、Argo Tuulik氏やKaur Kender氏を含む元ZA/UMメンバーも深く関係する事態の動向に注目が集まるなか、新たにキプロスのレメソスに拠点を置くスタジオ“TE NET”がデビュー作となる新作「Shore of Jord」を発表。“ディスコエリジウム”に強い影響を受けたストーリー重視のオープンワールドCRPGを開発していることが明らかになりました。

「Shore of Jord」の舞台は、北欧神話と異教信仰が融合する架空のスカンジナビア地方で、ラグナロクによる文明の崩壊から1451年が経過したポストアポカリプス系のノワール世界を描いています。

主人公は将校だった退役軍人“Orm Junger”、彼は政治的な混乱や凶悪犯罪、隠された陰謀を解き明かしながら、自身を悩ませるもう一つの人格“Shadow”と協力しながら、断片化した自分自身を取り戻すための物語や4人の友人との社会的な繋がりを描くことが報じられており、発表に併せてアイソメトリックなデザインや“ディスコエリジウム”的なダイアログシステム/ナレーション、同じく“ディスコエリジウム”的な人格/スキルシステムが確認できるティザートレーラーが登場しています。

「Shore of Jord」は、PC向けの新作として、2025年の発売を予定しており、前述の概要に加え、複雑なキャラクターシステムを実現する22種の人格、分岐やプレイヤーの決断によって変化するストーリーとマルチエンディング、時間経過によってイベントが発生したり、世界が変化する動的な時間管理システム、実在の人物や出来事、技術等が混じり合い再構成された複雑な作品世界といった要素を特色としています。