2025年6月12日 9:03 by katakori

先日、次期拡張の登場を示唆するティザーイメージが公開された傑作Sci-Fiコロニーシム「RimWorld」ですが、本日Ludeon Studiosが“Anomaly”に続く次期大型拡張パック「Odyssey」を正式にアナウンスし、7月に宇宙船の建造と惑星の旅をテーマに描くDLCのリリースを予定していることが明らかになりました。

「Odyssey」は、宇宙船の建造と宇宙船を利用する惑星の旅、多彩な新規バイオームとランドマークシステム、軌道上に存在する軌道プラットフォームや小惑星、衛星の探索を含む大気圏外のサバイバル、40種を超える新たな野生生物、釣り、強力な新武器を導入するユニーク武器システム、メカノイドハイブ関連の新要素を特色としています。

また、“Odyssey”拡張のリリースに併せて、本編向けに無料の1.6アップデートが配信される予定で、特に（重くなりがちな）終盤のプレイを対象とするパフォーマンスの向上をはじめ、起動時間の大幅な短縮（開発機による計測で、18.57秒かかっていたv1.5に対し、v1.6は4.66秒まで短縮されているとのこと）、予定地の改善、ドロースタイルの形状・パターン拡張、キャラバン隊の仮設キャンプ機能、一部建築物のアップグレード、検索バーの検索能力強化、マップ生成システムの拡張、空を飛ぶ動物、恐怖症の拡張、ワールドマップに追加される“ロケーションに移動”ボタンを含むUIの改善、多数のQoL向上など、大量の新要素と改善を導入することが判明しています。（※ “Odyssey”の詳細をまとめた日本語記事）

RimWorld – Odyssey

■ 自分だけのグラヴシップを建造しよう

自分だけの宇宙船を建造し、惑星を旅しましょう！あなたはどんな場所にも着陸できますし、宝を探したり、作物や燃料を作ることもできます。珍鳥、遠い昔に忘れ去られた重力技術、金メッキのチャージライフルなど、様々な記念品を持ち帰りましょう。

初めは小さな重力船を作りましょう。必要なものは重力エンジンと部屋、そして打ち上げに必要なバイオ液化燃料だけです。そして時間をかけてその船に、研究室や居住区画、作業場、そのほか入植者に必要なすべてを作り、移動式コロニーという住み家へと変化させましょう。

希少な重力コアを集めてグラヴシップを拡張し、さらに遠くまで旅しましょう。重力コアを見つけるために、不時着した軌道プラットフォーム、虫が繁殖した洞窟、罠の仕掛けられた壊れたリアクター、そのほか様々な危険な場所を探索しましょう。

■ 新たなバイオームとランドマークを探検しよう

グロウフォレストは永遠の暗闇に覆われた地域で、生物発光するキノコと幻覚を引き起こす胞子が暗闇の中で光を放っています。また、この場所の地熱噴出孔からは硫黄が噴き出します。普通の植物が育たないため、菌類のみで生活しなければなりません。

スカーランドはかつて繁栄していた都市が戦争で荒廃した跡地です。道路はクレーターによって引き裂かれ、噴出孔は熱気とガスを放出し、毒の雨が絶えず降り注ぎます。さらにメカノイドが廃墟を徘徊しており、この地に生き残っている動物は危険な変異種だけです。

草原は牧畜を行う者であれば誰もが夢見る、黄金の肥沃な大地が果てしなく広がる地域です。樹木は少ないものの、生育期が長く実りも豊かで、この地に吹く強い風が風力発電機に電力を供給します。しかし、干ばつに襲われる時期が予測できず、さらには大規模な火事によって多くの農場が失われました。

氷河平原はまるで先史時代に戻ったかのような地域です。吹雪が大地を覆い、マストドンの群れが闊歩し、シミターキャットが凍てつく大地を徘徊しています。氷の壁にシェルターを掘るか、氷に埋もれた廃墟を探して避難所にし、昔の人々のように生きましょう。

溶岩地帯は常に動き続けます。溶岩の川が突然勢いよく大地へ流れ出し、動物、建物、入植者、すべてを等しく飲み込みます。火山の残骸が空から降り注ぎ、辺りに満ちる灰が呼吸を困難にします。防壁を建てて流れ込む溶岩を遮り、肺を守るマスクを着用して安全を確保しましょう。

ランドマークシステムが新しく追加され、ランドマークと新しいバイオームが組み合わさることで無限の景観が生み出されます。

崖や谷、深い亀裂、クレバスの岩壁に広大なコロニーを掘り、自然の防壁を利用しましょう。これはまさに地下で暮らす者の夢とも言えるでしょう！

島、群島、半島、環礁、フィヨルドに定住し、強化された橋の上に沿岸の漁村を作りましょう。

放棄されたコロニーの建物を占拠し、自分の拠点として再利用しましょう。

古代の建物に侵入してバイオ液化燃料や武器、コンポーネント、鉱物などの資源を奪いましょう。

■ 大気圏外でのサバイバル

グラヴシップを軌道上まで飛ばしましょう！そして、壊れた軌道プラットフォームや鉱物の豊富な小惑星、穴の開いた衛星に着陸しましょう。あなたは残骸の中から宝を探すことができますが、あなた以外の軌道スカベンジャーと衝突する可能性もあることを忘れないでください。また、メカノイドの跡地に侵入すれば、高度な重力技術と船に使える資源が手に入るでしょう。しかし、そのためには非人間的な古代の防衛装置を攻略しなければなりません。

過酷な宇宙で生存するために、船を建造しましょう。気密性のある壁は入植者やペットを宇宙の真空から守り、電気ストーブは船内を暖かく保ち、酸素ポンプは生命維持装置として機能します。エアロック機能のある真空バリアを建築することで船の減圧を防ぎ、宇宙空間を探索する入植者には外に出る前に真空スーツを着させましょう。

■ かわいく、恐ろしく、そして賢い野生動物

Odysseyでは新たな動物が40種類以上も追加され、それらはみな手懐け、訓練し、取引し、食べることができます。色鮮やかなスズメやルリツグミの群れが飛び立つ様子を眺めたり、シミターキャットやグレートウルフを狩猟者の群れへと育てたり、アザラシやカワウソと一緒に泳いだり、ヤマアラシやプレーリードッグなどのかわいい動物をペットとして飼いましょう。

動物たちは単なる仲間だけにはとどまりません。ある動物は誰よりも入植者にすり寄って元気づけ、ある動物は壁を掘り、ある動物は食料を探し、またある動物は指示された敵を攻撃します。単純な思考しか持たない生き物でさえ、知覚促進器を注入することで訓練できるようになり、慎ましやかなヤドカリでさえ用心深い守護者へと変わるでしょう。

釣りもできます！マグロやカジキのような大物や、珍しい獲物を持ち帰りましょう。

■ 惑星とさらにその先を探索しよう

新たなクエストは古代の地図や通りすがりの訪問者、もしくは匿名の信号から入手できます。

神話生物であるアルファスランボの群れを追いかけて、荒野を進みましょう。仕留めることができれば、貴重な鋭いツノが手に入ります。

古代の傭兵の隠れ家を襲撃しましょう。この場所では冷凍睡眠から目覚めたばかりの兵士たちがグリッターワールドの物資を守っており、彼らのリーダーは貴重な武器を所持しています。そしてその武器は、上手くいけばあなたの物になるでしょう。

軌道上の低い位置には放棄された軌道プラットフォームや遺棄された衛星が漂っています。ここには物資がまだ残っていますが、同じ目的の敵対者たちと奪い合うことになるでしょう。また時々、軌道上まで逃げた逃亡者が残骸の中に隠れていることもあります。そして、このような場所には防衛用のタレットやトラップ、取り残されたメカノイドが往々にして存在します。

採掘用小惑星はプラスチールやウラン、金などの鉱脈が豊富な場所ですが、宙族やスペースデブリの脅威にさらされやすい場所でもあります。急いで着陸し、急いで離陸しましょう。

これ以外にも沢山あります！

■ 新たな武器、罠、そして敵

新たに追加されるユニーク武器システムによって、入植者は特別な武器を見つけ、武装できるようになります。ソードオフショットガンは部屋を瞬く間に一掃し、AIアシストが搭載されたライフルスコープを使えば下手な射手でも命中精度が上がり、金色に輝くリボルバーは見た目もクールです。

新たな脅威もまた新たな武器を使います。ハンタードローンは標的を追跡し、接敵すると爆発します。ワスプドローンは獲物に麻痺針を飛ばします。古代の警備用セントリードローンは廃墟を巡回し、侵入者をスキャッターガンでバラバラにします。サイクロプス型メカノイドはシールドを貫通するガンマビームを弾幕のように敵に浴びせます。そして地下の奥深くでは、虫の巣の女王が、カサカサと音を立てる幼虫たちの中で身動きしています。

■ メカノイドハイブの精神

惑星のはるか上空で、メカハイブが憎悪に染まった脈動を繰り返しています。メカハイブはメカノイドを際限なく増殖させ、惑星上のすべての人間が死滅するまで攻撃を続けるでしょう。恐怖の根源であるこの非人間的な精神体に辿り着くことができれば、あなたは結末を選べるでしょう。あなたは、メカハイブを破壊してすべてのメカノイドを完全に停止させますか？それとも…その力の制御権を手に入れますか？

この拡張版には、RimWorldのサウンドトラックを手掛けたAlistair Lindsayによる新しい音楽集が収録されています。