エリザベスの可愛さや、ラプチャーに代わる新たな舞台“空中都市コロンビア”に見られる近年のShockシリーズの象徴とも言える過剰な都市設計や美しいレベルデザインなどで注目を集めるIrrational Gamesのシリーズ最新作「BioShock: Infinite」ですが、その見目麗しい世界背景の裏には、1900年前後のアメリカが抱えていた歪んだ愛国精神や、他の先進国とアメリカが本質的に異なるといった優越性を急進的に加速させたアメリカ例外主義など、歴史の患部をモチーフにしたKen Levine氏特有の哲学が隆々と息づいており、客観主義を貫いたアンドリュー・ライアンの理想とはまた違った儚い理想郷を描くタイトルとして多くの期待を集めています。
開発の進捗と続報にも注目が集まる中、先日発売されたPSM3誌に本作の開発を率いるお馴染みKen Levine氏のインタビューが掲載され、BioShock: Infiniteのエンディングが開発チームにすら告げられておらず、Ken Levine氏がその内容を知られないよう保護していることが明らかになりました。
Ken Levine氏はこの判断がBioShock: Infiniteのエンディングに用意している展開に関する反応を測定する為に決めた事だと明かしており、初めてその結末を見る際の正確なリアクションは“2度目”からは得られないと語っています。
この“2度目”発言について氏は、ストーリー展開を隠そうとする行為に対しBioShock: Infinite開発チームが抱えるフラストレーションは理解していると前置きし、ゲームの開発プロセスにおいて予め結末の内容をドキュメントで知らせるという当たり前の手段を取りたくないと発言、ドキュメントはKen Levine氏にとってゲームのストーリーその物ではなく、ゲームの物語を構築するためのアウトライン、或いは青写真だと発言し、予め概要を知らせることによって本当のリアクションが得られなくなるといった補足を行っています。
さらに氏は開発チームに展開を文書で知らせない事について「それをするつもりは無い、それは僕たちがゲーマーに対してする提示じゃないからね。僕たちはドキュメントを出荷するわけじゃない。」などと訳の解らない事を……と思わずツッコミを入れたくなる様な見解を示しており、相変わらず業界随一の中二変態ぶりを発揮しています。
一体どんな結末が用意されているのか、そしてクライマックスの開発は具体的にどうやって進められるのか、BioShock: Infiniteのクオリティや仕上がりに心配を寄せる声など微塵も聞こえない状況はKen Levine氏の圧倒的な実績によるところも大きく、今後も完成に向けて一般論などどこ吹く風と一層の高みを目指して頂きたいところです。
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