TIME誌が年末にその年を象徴する人物として発表する恒例の“パーソン・オブ・ザ・イヤー”ですが、第266代ローマ教皇フランシスコが“今年の顔”に選ばれた一方で、今年は新たに“2013年に最も影響を与えた架空のキャラクター11人”を選出する企画が実施され、なんと7位に「Grand Theft Auto V」の主人公マイケルとフランクリン、トレバーの3人が選ばれたことが明らかになりました。
今年の1年を締めくくるVGXでは見事GOTYも獲得した“Grand Theft Auto V”ですが、TIME誌の選出は3日間で10億ドルを売上げ、エンターテインメント分野の販売記録を塗り替えた歴史的な達成と、画面上で展開されるGTA的なアクションと子供達の暴力性に絡む議論に再び火を注いだ事に起因する影響が取り上げられた結果となっています。
なお、1位には今年9月末に最終シーズンの放送を終えた人気ドラマ「ブレイキング・バッド」の主人公ウォルター・ホワイトが選ばれ、シーズン5の視聴者がシーズン4から442%も上昇し、最終回の視聴者数が1,030万規模に達した異様な盛り上がりぶりや、放送終了後に舞台となったニューメキシコ州アルバカーキ市で行われたイベントに関する話題が高く評価されたようです。
国内でも話題に上る機会が多く見られる“ブレイキング・バッド”ですが、多くの映画やドラマにインスパイアされた“Grand Theft Auto V”には“ブレイキング・バッド”のイースターエッグも用意されていますので、気になる方はドラマと併せて楽しんでみてはいかがでしょうか。
なお、生真面目な高校の化学教師がメスの製造に手を染め、犯罪の闇へと転がり墜ちていくウォルター・ホワイトの複雑な人物像については、スティーブン・キングや先日サウスパークでどえらい扱いを受けていた人気ドラマ“ゲーム・オブ・スローンズ”の原作者ジョージ・R・R・マーティンといった大物作家が絶賛しているほか、BioShock Infiniteを生んだお馴染みKen Levine氏も「ビデオゲーム分野にはまだウォルター・ホワイトやトニー・ソプラノ(HBOの人気ドラマ“ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア”の主人公)ほど感銘を与えるキャラクターが存在していない」と語るなど、多方面のクリエイティブな才能への影響も大きな話題となっていました。
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