ActivisionのEric Hirshberg氏が「Modern Warfare 3」の巨大リークにポジティブなコメント“興味深くクールだった”

2011年5月20日 11:49 by katakori
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「Call of Duty: Modern Warfare 3」 コールオブデューティ モダンウォーフェア 3

先日、海外情報サイトにてAcitivisionの看板フランチャイズCall of Dutyシリーズの最新作「Call of Duty: Modern Warfare 3」に関する、シングルプレイヤーキャンペーンの全プロットを含む前代未聞の巨大なリーク情報が掲載、この数時間後には“予定した発表ではない”と前置きした上でInfinity Wardがティザートレーラーを公開、その後間髪入れず計4本の映像を発表。さらに3日後には公式にプレオーダーを開始するなど、かなりアクロバティックで素早いプロモーションを展開し始めています。

昨日には5月23日に開催されるESPNのウェスタン・カンファレンス決勝にてワールドプレミアが上映されることも決定したCall of Duty: Modern Warfare 3ですが、遂にAcitivisionが今回のリーク騒動に関する見解を発表、驚く程にポジティブな言葉が飛び出し注目を集めています。

今回の見解は海外情報サイトのJoystiqに対してActivision PublishingのCEOを務めるEric Hirshberg氏が語ったもので、氏はリークが発生した先週金曜日を“実に興味深く、クールな一日だった”と発言しました。

Hirshberg氏は、誰もがリークと計画のタイミングが台無しになることを望んだりはしないと述べ、他社の知的財産を盗み、それらをリークする事は明確に“クールではない”としながらも、これに応ずる方法はレモンをレモネードに変えてしまうことだと発言、これこそがActivisionが先週の金曜日にトライしたことだと明かしています。

発生したリークが何故起こってしまったのか、それに悩み過去を省みる事はとても簡単だと語ったHirshberg氏は、とにかくローンチが始まってしまったと判断、いつもスケジュールと対話をコントロール出来るとは限らず、かつ現代の急流においてはこれが快適なものである必要があると述べ、実際にマーケティングを分離することが急務だったと先週の素早い判断が求められた局面を振り返っています。

なお、去年の7月にActivision Publishingの新CEOに就任したHirshberg氏はもともと広告企業Deutsch LAのCEO兼クリエイティブオフィサーとしてアメリカの広告業界で名を馳せた人物で、プレイステーションの愉快なプロモーションを展開するお馴染みKevin Butler部長の誕生にも関わった氏にとって、今回のリーク騒動は即時決断を要する大きなチャレンジだったとも言えそうです。

氏によると、リーク騒動に揺れるActivision内部のディスカッションは様々な意見が飛び交っていた模様で、全ての計画が吹き飛ぶかもしれない状況の中で、最終的に今回の出来事をシリーズファンの視線で見る努力が進められ、結果このリークがエキサイティングなことだと逆に興奮を覚える変化が起こったとのこと。

結局のところHirshberg氏が下した最終決定は、マーケティング危機の発生に目覚めてマーケティングの勝利をもってベッドに着くことで、ソーシャルメディアに向けた発信を開始、Infinity WardのRobert Bowling氏やFacebook、Youtubeチャンネルなど様々な通信系統を利用し、今回の事件がActivisionの計画によるものではないことを述べ、しかし誰の目にももはや事態が動き出したように見えることから、これを機会にプロモーションをロールアウトしたのはご存じの通りです。

「Call of Duty: Modern Warfare 3」のティザートレーラーは公開から48時間で300万再生を突破

このジャッジの結果、Youtubeで公開された4本のティザートレーラーが48時間で再生された回数は300万再生を超え、現在では450万再生を突破しています。Modern Warfare 2のティザートレーラーが公開から48時間で6万1000再生を記録し、Call of Duty: Black Opsのティザーが8万9000再生程度だったことを考えると爆発的な記録だと言え、Hirshberg氏はこの結果について、危機をどうにか前向きな機会に変化させたと評価しています。

この爆発的な記録はActivisionが過去のCoDタイトルにおけるマーケティングのミスを示しているのではないかと質問したJoystiqに対し、Hirshberg氏はエンターテインメント業界のローンチ記録を塗り替えてきたModern Warfare 2とCall of Duty: Black Opsに間違ったことは何も無かったと発言、今回の勢いは瞬間的なレスポンスのパワーだと考えているとの見解を示した氏は、Activisionが身の置き所として理解しているデジタルに接続されたソーシャル世界は非常に強力なものだと語り、ゲームやソーシャルメディアについて次のような興味深い洞察を明らかにしました。

氏は人々がブランドの消費者では無く、ブランドのファンだと述べ、ソーシャルメディアはブランドとコンシューマーを繋ぐ大きなシフトだと発言。ビデオゲームや近年のメディアプロダクトは利用者に対してブランド自身を定義するために使われる“物”になったと説明、近年の人々は好ましいと感じる“製品”に対して、実に人間的な関与を行っているとの見解を示しています。

こういった背景をベースにHirshberg氏は、先週の金曜日がファンとの対話を実現した実にクールな一日だったと改めて発言しています。

今回のリークは明らかに開発の深い場所に達した

また、Hirshberg氏は今回のリーク情報が明らかに開発の深い場所にアクセスしたものだと発言、しかしRobert Bowling氏の発言と同様に“これらが全て正確だとは限らない”と述べ、リークの謎がまだ解決しておらず内部調査は別途進行中であることも明らかにしています。

という事で、Activision内部でもかなりの大騒動となった今回のリーク事件ですが、これらの対応にはCoDシリーズが何故特別なのか、そのビジネス的な片鱗が見え隠れしているとも感じられ、今後のプロモーションやリリース後のセールスに改めて大きな注目が集まることになりそうです。まずは23日にウェスタン・カンファレンス決勝で迎えるワールドプレミアに期待!といったところでしょうか。

情報元:Joystiq

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