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世界的な景気不安から企業利益や小売販売の売上高が緩やかに下降し続ける一方、デジタル流通は相対的にその売り上げを増加させているようです。Valveが運営する流通と著作権管理のゲームプラットフォームSTEAMでは売り上げが前年比97%の成長を記録したそうです。

ダウンロード販売自体が全体的に好調な様で、STEAMと同様の販売プラットフォームであるDirect2Driveも56%上昇を記録しており、コンソールにおいてはXbox Liveで先日リリースされたばかりのBattlefield 1943が初週で60万本オーバーの売り上げを記録したのも記憶に新しい所です。こちらもダウンロード販売による売り上げが前年比73%アップと大きく成長しています。

しかし米国の投資銀行Wedbush MorganのアナリストMichael Pachter氏によると、ダウンロードによる売り上げはゲーム市場全体の5%に止まっており、260億ドルのパッケージ市場の売り上げに対して、デジタル流通の売り上げは10～20億ドル規模ということで、デジタル流通の革命が起こったと言うには早計だとの事。

いずれにしても明るいニュースである事には違いありません。近年では流通のみならずゲーム性や著作権問題にも影響を及ぼすデジタル流通の分野ですが、今後さらなる発展が期待できそうですね。