8月3日からニューオリンズで開催中のCG分野では最大のイベントであるSIGGRAPH 2009において、id Softwareが開発中のRAGEの為に作られた新エンジンid Tech 5についてのカンファレンスを行い、その資料が公開されました。
公開された資料の中にはRAGEの新しいスクリーンショットが含まれており、なかなか強烈な仕上がりになっています。資料ではid Tech 5のテクスチャ生成を初め並列処理に関するエンジンのコア技術の概要が解説されてあり、非常に興味深いものとなっています。
id Tech 5エンジンはid Softwareでは第五世代のグラフィックエンジンで、同社のEnemy Territory:Quake Warsで利用されたメガテクスチャ技術を中心に大きく拡張したものです。2007年のApple Worldwide Developers Conference(WWDC)で初公開された際には12万8000ピクセル四方で20GBという巨大なサイズの一枚のテクスチャーから画面が生成されている事で話題になりました。
今回のカンファレンス資料では巨大なテクスチャが動的に生成されるプロセスが記載されてあり、LOD処理の様子やLODスナップ時の境界のブレンドやフィルタリング処理について概要が解説されています。さらに各プラットフォームの特性にも触れられており、id Tech 5エンジン一つで全てのプラットフォームの効率的な利用にチャレンジすると併記されています。
その他にも新しくフューチャーされた機能について以下の様に概要が述べられています。
・反応の早い衝突検出
・アニメーションブレンド
・障害物回避
・透過処理や葉やパーティクル処理の並列化および効率化
・クロス(布)シミュレーション
・水面の表現
・CUDA(OpenCL)のサポート
・Larrabee(インテルが開発中の新GPUのサポート)
先日、開発中のRAGEでプラットフォーム間に倍近いフレームレートの差が出ている事が問題になっていました。しかしid Tech 5エンジンはまだまだ進化の途中にあります。長く続いたロケット関係やモバイル絡みの取り組みから、やっと本腰をあげたカーマック氏の本気を信じてRAGEの完成を待っていたいと思います。
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