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本日もお知らせした「Epic Mickey」のニュースですが、早速GameInformer誌の特集記事を一つご紹介致します。第一弾はEpic Mickeyの生みの親ウォーレン・スペクター氏とミッキーマウスに関するインタビュー映像と、Junction Pointに置かれてあるスーパー可愛らしいレアなミッキー達のコレクションをお届けします。本当に悶絶するレベルのけしからん子達が大集合です。

往年のウォーレン・スペクター氏のファンには、ディズニーと同氏が線で結ばれないと感じる方が多いかもしれません。筆者もUltima UnderworldやDeus ExやThiefにSystemShockとどっぷりと氏の作品に浸かって青春時代を過ごした一人ですが、Junction Pointとウォーレン・スペクター氏がディズニー傘下となりミッキーマウスのMMOを作っていると聞いた時には一抹の寂しさを憶えたのは確かです。

しかし映像では、ウォーレン・スペクター氏が自らの人生とミッキーマウスとの接点を柔らかく、そしてユーモアと愛にあふれた口調で語っています。かつての偉大なゲームグルの顔（以前から温和な方ですが）は雰囲気が和らいだ様に感じます。そして氏のミッキーのコレクションからは、非常にカオスでダークな物に生まれ変わったように思えるEpic Mickeyですが、実は新生ミッキーがいかにトラディショナルな物であるかが感じられる物になっています。そしてこれはこれまでの作品と同様にウォーレン・スペクター氏による作品以外の何者でも無い事がひしひしと伝わって来ます。

ウォーレン・スペクター氏はORIGIN Systems時代に現在の3Dゲームの礎とも言えるUltima UnderworldやWing Commanderシリーズを手掛けました。そして伝説とも言えるデベロッパーLooking Glass Studiosで生み出されたタイトル、System Shockはその遺伝子をBio Shockシリーズへ、そしてThiefシリーズはこれ以後のスニークゲーム全てに影響を与えたと言っても過言ではありません。そしてジョン・ロメロ氏により波乱の展開を迎えたIon Storm Austinでは名作Deus Exシリーズを製作、こちらも異様な自由度やキャラクターのカスタマイズそしてドラマチックなシナリオと、非常に革新的なタイトルでした。

その同氏が再び自らゲームデザインから手掛けるEpic Mickey、ディズニーからのタスクとして課せられた世界で最も有名なキャラクター”ミッキーマウス”の再創造は容易な事ではありませんが、いつも魔法のような素晴らしいゲームデザインでプレイヤーを虜にしてきた氏がこの難題をどのようにクリアするのか、或いは軽く凌駕する事になるのか、今から本当に楽しみです。