近年ますますそのシェアを拡大するデジタル流通プラットフォーム「Steam」、とうとうMacへの対応も果たす事になり、その勢いは衰える事を知りません。そんな中ValveがJoystiqのインタビューに応じ様々な新情報が明らかになりました。
Valveの開発ディレクターJohn Cook氏は今回のMac対応について「今回の対応はMac OSにとって最も大きなゲームニュースで、Steamの歴史の中で最も大きなイベントです」と発言、Mac対応の重要性を明らかにしています。今回のMac対応ではクラウドサービスであるSteamworksの対応のみならず、PC-Mac間のクロスプレイ(Steam Play)、さらには1タイトルで両プラットフォームへ対応する等、破格の新サービスとなっています。
さらに今回の動きがAppleが関係していたかとの問いに、Cook氏はValveのボスGabe Newell氏がMac嫌いと噂されるのは嘘であり、もともとGabe Newell氏がMacエミュレータの開発に携わっていた事を明かし、併せて今回の動きがAppleとの協力体制の下進められている事を明らかにしました。今回のSteam対応でAppleとの関係を拡大するプランもあるとの事。さらにCook氏は2008年から進められていたプロジェクト”Piston”が今回のSteamであった事を明かしています。
Mac上のSteamの存在が他のパブリッシャーの開発やMac対応を促進すると考えているかと聞かれたCook氏は、イエスと答え、「それは第一目標の1つだ」と回答しています。氏はSteamがパブリッシャとデベロッパに対してまだPCゲームが死んでいない事を証明したと述べ、Macも同様に、しかしこれまでよりも短いスパンでそうなるだろうと語っています。
また、Cook氏は来るPortal 2の同時リリースの前に100以上のアップデートが施された「Team Fortress 2」の最新版が登場する事を明らかにしています。さらにiPhoneとの関係について聞かれたCook氏はノーと答え、現在の労力が全てMac対応に注がれている事を明らかにしています。
Valveタイトルのリリース時期や価格についてはまだ明らかになっていませんが、iTunesとのライバル性も指摘される声が上がったAppleとの意外な関係に、どうやら両社ともかなり本気度が高い様子が伺えます。さらにCook氏は1000を越えるパブリッシャとデベロッパとMacタイトルのリリースについてディスカッションを行っているとの事。Macのゲームプラットフォーム化がこれで一気に促進される事になるのか、今後の動向に期待です。
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