Dawn of the Deadの発明によりゾンビ映画の父となったジョージ・A・ロメロ御大、もう今年で70歳を迎える巨匠ですが本人は相変わらずそんな世間の評価など露とも気にせず未だに最前線で映画を作り続けています。
来月12日からは最新作「サバイバル・オブ・ザ・デッド」も国内上映が開始され、老いてなお盛んな制作意欲は止まる事を知りません。とうとう今作ではそもそもゾンビ殺すのはどうなんだ的な所まで言及される事になりました。いつも”今”のテーマを鮮やかに反映してきたロメロ御大ですが、ちゃんと流行の自己言及も盛り込み、サービス精神旺盛なのは相変わらず!本当にお元気で何よりです。
……前置きが長くなりましたが、どうやらロメロ御大は今、映画よりもゲームを作ることに興味津々だそうで、カプコンを始め色々な企業からゲームについて提案を受けたとの事。もう1人のホラー映画の生神様ジョン・カーペンター監督の「F.E.A.R. 3」での制作協力が明らかになっていますが、ロメロ御大のはまたちょっと状況が違う様子。
ロメロ御大は「ゲームをやりたいんだ、そしてゲーマーと仕事をしたいんだよ」と発言、続けてこんな発言をしています「だけど自分に近づいて来る人はみんな、必ずこう言うんだ……”私たちにロメロの名前を売って、そしてお帰り下さい“ってね」
さらにロメロ御大は「私は別に名前を売りたいわけじゃないんだよ」と、どうやらゲームを作りたいというのは関わりたいのでは無くて、本当に作りたい……様子、だめだこの人本気だ。
どうやらバイオハザードの映画に取り組むかと噂された時期に御大のアシスタントがバイオハザードを通しでプレイしていたのを見ていたらしく、そこで色々アイデアが湧いてきたようです。御大は自分がゲーマーでは無い事を認め、何がゲーマーを興奮させるのかも判らないと率直な考えを述べ、しかし自分が良い物語とよいシチュエーションを作る事が出来ると意欲を語っています。
なんだかかつてのハリウッドとロメロ御大の確執と同じ事がまたリアルタイムで起こっているような気分にもなりますが、インディペンデント一筋に前線に立ち続けてきた御大が本気でゲームに携わる作品が生まれるような事があれば世界中のファンが狂喜乱舞する事となりそうです。実現してほしい!
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