昨晩から幾つかの情報サイトに「Portal 2」のライターを務めるChet Falliszek氏へのインタビューを元に、本作のエンディングやMod対応に関する情報が登場していますが、本日StrategyinformerにFalliszek氏のインタビュー記事がPC版とPS3版それぞれに掲載、さらにGamesradarにも特集記事が掲載され、Portal 2のさらなる新情報が明らかになっています。
連日キュートなスクリーンショットをお知らせしているPortal 2のCo-opモードにおける主人公を務めるタレットとAIスフィアの凸凹コンビですが、遂に彼らの名前が判明、オレンジ色の目をしたタレットは”Atlas”、青い眼のAIスフィアは”P-body”と呼ばれている事が明らかになりました。
GamesradarにはElectronic Artsが行ったCo-opモードのデモンストレーションに対するハンズオン情報が記されており、ゲーム開始したばかりのAtlasとP-bodyがGLaDOSからお互いに手を振るように命令が下され、その後、キリンと象、ヒヒのイラストから好きな動物を選ばされ、なぜか任意の化学薬品を選ぶシーンも用意されている事が記されています。
昨晩にはゲームの要素が増え、複雑になりながらも、そう難しい内容にならない事がFalliszek氏の口から明かされていましたが、このハンズオンでもCo-opプレイが常に”見つけた!”或いは”判った!”という発見に満ち、とても楽しいものである事が強調されています。
これまでに登場したトレーラーなどにおいても、常にAtlasとP-bodyに語りかけていたGLaDOSですが、GamesradarはGLaDOSが相変わらずラブリーであると同時に、皮肉で噛みつく様な発言はいつも通り威圧的なものだと表現、オープニングで語るGLaDOSのセリフを次の様に引用しています。
これら次のテストは協力を必要とします。その結果、テストは人間によって一度も解決された事がありません。これがお前達が向かう場所です。お前達は誇りを知らない。お前達は恐れを知らない。お前達は何も知らない。パーフェクトでしょう。
台詞やこれまでのトレーラーでも見られる通りGLaDOSはAtlasとP-bodyをある種の軽蔑と共に軽んじて見ており、いくつかのエリアでは互いを対抗させようとさえする事が示唆されており、各レベルの難題を解決しクリアする際にはGLaDOSから皮肉めいた小言を言われるとのこと。
さらにテストをクリアしていくAtlasとP-bodyに対し、GLaDOSはいらいらする気持ちや殺意を高めていくのではないかと予想されています。
Strategyinformerに掲載されたChet Falliszek氏へのインタビューでは、Portal 2が搭載するモードについて改めて整理、シングルプレイヤーとCo-opの2モードが搭載され、それぞれが違うストーリーラインを持っている事、そしてCo-opモードの物語はシングルキャンペーンの後に起こるストーリーである事が明言されました。
また、Falliszek氏はPortal 2が前作Portalのラジオパッチで追加変更されたエンディングから続く物語である事を改めて説明し、前作のエンディングからPortal 2がスタートする事を述べていますが、100年後とされる本作の物語にどう繋がるのか、まだ詳細は話せないながら、複数のサプライズが用意されていると発言しています。
Falliszek氏はさらに各モードのボリュームにも言及、シングルキャンペーンが当初オリジナルの倍の予定で開発が進められていたものの、最終的にはそれよりも遥かに長いものなったと発言。
さらにCo-opモードはプレイヤーのうち1人が鋭くなければ、さらに倍の時間が必要になると語り、Co-opモードのボリュームもかなりの量が用意されている事を示唆しています。
2007年にリリースされ、今も世界中のファンから愛されるPortalですが、その原型はKim Swift氏が率いる学生グループの卒業作品であり、誰もが驚いたゲーム性のイノベーションや、Still Aliveに見られるエモーショナルなストーリー、そして何よりもシンプルで抽象的な内容が印象深く描かれた奇跡の様な作品でした。
このオリジナルが偶然持ち得た魔法がPortal 2には存在しないのではないかとの危惧に対し、Falliszek氏はそれがまったくその通りだと回答、しかし氏はValveにはゲームを本当に楽しんでいるテスターが存在し、彼らがPortal 2にはオリジナルと同じ種類の奇跡の様なクオリティが存在すると評価している事を紹介しています。
それを踏まえた上で、Falliszek氏はオリジナルの高い評価或いはムーブメントがミーム(文化的な遺伝子)である事を示唆。ミームは作る事が出来ず、それは自然に宿るものだと説明した氏は、最良のゲームを作り、世界に向けてリリースし、それを見守る事だけだと答えています。
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