昨晩、英ガーディアン紙に「Batman: Arkham City」の開発を進めているRocksteadyのインタビューが掲載、メインプロットとサイドミッションのボリュームについて触れ、合計で40時間を超える巨大なボリュームのコンテンツが用意されていることが明らかになりました。
インタビューに応じたRocksteadyのディレクターSefton Hill氏は、Arkham Cityはメインストーリーだけを進めるだけで25時間以上のプレイ時間を必要とすると発言。これだけでも大きなボリュームではあるものの、単純に同じ事が繰り返されるだけではなく、プレイヤーは物語を進めていく間に新たに登場するスキルやガジェットなど、ゲームプレイについて上達する必要があり、進行中に発生するゲームメカニズムの変化に適合していく必要があると説明、単にボリュームが大きいだけでないことをアピールしています。
さらに氏は15時間を超えるボリュームを持つ複数のサイドミッションが存在していると明かし、それぞれが独自の物語をもちながら、メインストリーにさらなる深みをもたらす役割を果たしていると発言、Arkham Cityのナラティブ構造は映画よりもむしろエピソーディックなTVシリーズに似ていると語りました。
前作では、複数の敵を相手にする戦闘でも巧妙に1対1の構造をキープしていた戦闘システムですが、今作では2人の敵から同時にカウンターを取ることが出来るようになり、ガジェットのコンボへの組み込みや、新ガジェットに加えバットマン自身の新しい能力など、大きくゲームシステムに改善や新要素がもたらされていることがこれまでの事前情報から明らかになっています。
そんな新要素の導入によりゲームが複雑化してしまうのではないかとの懸念にSefton Hill氏が言及、開発に専用のフィードバックチームを有していることを明かし、プレイヤーがゲーム冒頭から多くの要素に圧倒されてしまわない様に、プレイヤーの学習曲線とゲームプレイが拡張されるポイントの比較を常に行っており、バットマンの新しい能力を物語の中で導入するポイントの調整を数ヶ月に渡って進めていると発言しました。
氏は上手くバランス調整が施され、細かい調整が成されたゲームをプレイすることは楽器を演奏することに似ていると語り、Arkham Cityを楽しむプレイヤーはプレイヤー自身が奏でる音楽にきっと驚くだろうと、楽器のチューニングをするような体でArkham Cityのバランス調整に注力していることをアピールしています。
やはり今回もただ事ではない完成度で登場することとなりそうなBatman: Arkham City、まだまだ多くの要素が謎に包まれたままですが、来るE3での新情報発表にますます期待が高まるところです。
Rocksteadyの最新作Batman: Arkham Cityの北米リリースは10月18日、オーストラリアは10月19日、ヨーロッパが10月21日で、対応プラットフォームはPS3とXbox 360、PCとなっています。
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