国内版“Dragon Age II”のリリースも決まり再び注目を集める「Dragon Age」シリーズですが、今年リリースされた続編“Dragon Age II”はこれまでのBioWareらしさを打破する意欲的な作品としてリリースされたものの、海外メディアやユーザーの評価が真っ二つに別れる問題作となってしまいました。
BioWareが誇る代表的なRPG作品“Baldur’s Gate”シリーズの精神的な後継作品としてリリースされた初代“Dragon Age: Origins”は所謂BioWare的なオールドスクールを現世代のタイトルとして見事昇華させ多くのRPGファンから賞賛を集めましたが、Originsの成功により続編への期待値が最高潮に高まったところに登場した“Dragon Age II”は、見事に刷新された戦闘システムを始め、各シーン毎における主要キャラクターの優れた(但し表面的な)描き込み、初心者向けに優しいノーマル難易度と鬼神が如き難易度の上級者向けのNightmareなど非常に卓越した長所を盛り込みながらも、アクション性や映画的体験の優先度を上げたことに起因するRPG的要素の一部排除や、あからさまなレベルの使い回し、Wave形式でボリューム感を増した戦闘フェーズ、そしてBioWare作品とは思えない程に著しく低いクオリティで繰り広げられるラスト直前の展開など、最高と最低(※ あくまでBioWareに求められる水準ラインとして)が共存する鬼子だと言えます。
これらの問題はローンチ直後からBioWareも認識していることを明言しており、DLCの拡張などで挽回を試みたものの成功とは言えない状況が続いており、次回作での改善がしばしば語られる状況となっていました。
前置きが非常に長くなってしまいましたが、昨日ドクターの異名でも知られるBioWareのボスRay Muzyka氏がWiredのインタビューに応じ、今後のDragon Ageフランチャイズについて言及、今年GOTYを獲得しTESシリーズの最高傑作として異常なクオリティに到達した「The Elder Scrolls V: Skyrim」の成功をシリーズの参考にしたいと語りました。
Muzyka氏は賛否両論に分かれたDragon Age IIの状況を理解していることを強調し、次回のDragon Ageが初代が持っていた魅力に打ち勝つタイトルになるだけでなく、多くの新たな要素を盛り込むと発言。昨今のプレイヤーがオープンワールドタイトルとより好んで楽しんでいるとの見解を示し、BioWareがSkyrimを積極的にチェックしているだけでなく、BioWareがBethesdaとBethesdaタイトルに大きな賛美を持ち合わせていると明言、次回作ではSkyrimを参考にした素晴らしい“何か”を実現することができるだろうと語りました。
また、Muzyka氏はファンから得た具体的なフィードバックとしてパーティメンバーの装備が簡易すぎたことについても触れており、BioWareがこの要素がプレイヤーにとって重要なRPG要素であることを理解しているとの見解も明らかにしています。
さらにMuzyka氏はBioWareのゴールがファンを驚かせ喜ばせることだと語り、今後の展開について2~3週間前にフランチャイズの将来に関係する“何か”の進捗を確認したと明かし、この発表を迎えることが楽しみでならないとアピールしました。
なお、今年の4月にはDragon Age IIIがマルチプレイヤーを搭載するといった噂が登場し、最近も海外メディアでDICEの新エンジンであるFrostbite 2を利用したDragon Ageのマルチプレイヤータイトルが登場すると言った話題がまことしやかに囁かれており、何らかのサプライズが用意されているのか続報が楽しみなところです。
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