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今月7日に行われたスタンドアロン版の正式発表以降、幾つかの具体的な独自要素が報じられ始めている“Arma 2”の人気ゾンビMOD「DayZ」ですが、ここ数日の内に行われたDean Hall氏へのインタビューにスタンドアロン版の価格に関する複数の言及が含まれており、15ユーロ（約1500円）前後を想定していることが明らかになりました。

これはVideogamerとEurogemerが報じたもので、いずれもDean Hall氏が15ユーロの価格をはっきりと口にし、競合タイトルに対して強いアドバンテージを持つだろうとの見解を示しています。

さらに、Dean Hall氏はMinecraftやDayZの成功に絡みしばしば議論の的となる“大手パブリッシャーとフランチャイズ成功の相関関係”について、DayZが既に多くのパブリッシャーからアプローチを得たという状況を前置きし、「パブリッシャーは私たちに一体何を提供するのか。金銭を提供する。私たちは必要としていない。流通を提供する？私たちは必要としない。マーケティングを提供する。それも必要としていない。」と発言。こういった状況から氏がパブリッシャーとの関係性がより希薄になっていると説明し、Minecraftが果たしてパブリッシャーを必要とするだろうか？という問いと等しく“DayZ”がパブリッシャーを必要としていないことを改めて強調しました。

また、氏はゲーム産業におけるパブリッシングの進化を音楽産業の進化と比較し、iTunesが数多のプロデューサーやパブリッシャー、デストリビューターに行ったことを見るべきだと語り、多く中間搾取が取り払われたと説明。現在の大手パブリッシャーが自身の確固とした役割を見つける必要に迫られる状況が訪れているとの見解を示しています。

氏はかつてパブリッシャーが有していた価値が既にソーシャルメディアにシフト/浸透しつつある状況を指し、DayZの成功を導いた初期の起爆剤が間違いなく4chanのコミュニティだったと明言。ますます肥大化する流通ビジネスと台頭著しいインディービジネスの間に横たわる大きな隔たりが見え隠れする興味深い状況となっています。