本日、THQの11章申請に基づく資産売却オークションの結果が明らかになり、スタジオとIPがそれぞれ離散することが現実のものとなってしまいましたが、先ほどUbisoftが“South Park: The Stick of Truth”IPとTHQ Montrealスタジオの購入を報告するプレスリリースを発表し、South Parkの新たなリリーススケジュールや、スタジオの動向に関する幾つかの具体的な情報が明らかになりました。
なお、“South Park: The Stick of Truth”IPの購入額は326万5000ドル、THQ Montrealスタジオは250万ドルとなっており、Montrealスタジオの購入には開発が進められていた“1666”に加え、今回のオークションで初めて存在が明らかになった未発表新作“Underdog”のIPが含まれていることが判明しています。
人気アニメ“South Park”の原作者トレイ・パーカー氏とマット・ストーン氏の2人も参加し、お馴染みObsidianが開発を進めている色んな意味で容赦無い新作RPG「South Park: The Stick of Truth」ですが、Ubisoftの発表によると開発は現状のままObsidianが継続し、これまでの予定通り2013年内のリリースを予定しているとのこと。
なお、先日サウスパークの商標を所有する“South Park Digital Studios LLC”がTHQの販売中止と227万5000ドルの支払いを求める異議をデラウェアの破産裁判所に申し立てていましたが、今回のUbisoftによる買い受けの合意にはサウスパークのコンセプトアーティストとして知られるJeff Delgado氏のライセンス契約も含まれており、何らかの解決を見る合意に至ったのではないかと見られています。
Ubisoftの下で開発が続くこととなった“South Park: The Stick of Truth”ですが、Ubisoftは日本国内向けの丁寧なローカライズ展開にも力を入れており、今後本作の日本語吹き替え版が実現するか、その可能性はパブリッシュ部門を失っていたTHQ時代よりも格段に高いと言え、Ubisoft Japanの取り組みに期待したいところです。
250万ドルでUbisoftが購入したTHQの新スタジオTHQ Montrealですが、このTHQ MontrealはかつてUbisoftで後期Prince of Persiaを率い、その後“Assassin’s Creed”シリーズ誕生の中心人物として活躍したPatrice Desilets氏が率いる新スタジオで、Desilets氏のUbisoft退社(2010年6月)と2010年10月のTHQ移籍に伴い、UbisoftがTHQを提訴し、裁判沙汰の争いが繰り広げられた後、2011年12月にはTHQが勝訴したことが判明していました。
しかし、今回のUbisoftによるTHQ Montreal買い受けに対する入札にはPatrice Desilets氏との契約オプションも含まれており、オークションの終了と売却手続きの終了を経て、Patrice Desilets氏がスタジオごとUbisoftに買い戻される可能性が高い状況となっています。
今のところ、Desilets氏がこのままTHQ Montrealを去らずUbisoftへと戻るか、具体的な進退については不明ですが、前述した“1666”と“Underdog”のどちらかがDesilets氏本人の新作である可能性が非常に高く、その動向に改めて注目が集まるところです。
なお、Desilets氏の動向についてPolygonの確認に応じたUbisoftは「明確にするには早すぎる。しかし、UbisoftはTHQ Montrealが我々の一部となることにとても興奮している」と回答。続けて「今後数週間以内にTHQ Montrealのクリエイティブチームが開発を継続できるよう組織的な構成を改めて発表するだろう」と説明しています。
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