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CD Projekt REDが開発を進めている人気RPGシリーズ最新作「The Witcher 3: Wild Hunt」ですが、新たにGame Informerが本作に登場する強敵“Ice Giant”のコンセプトアートや3Dモデル、アニメーションなど高品質な開発アセットを収録したインタビュー映像を公開しました。

今回描かれた“Ice Giant”は、The Witcher 3の発表に併せてCD Projekt REDで行われたゲームプレイデモのクライマックスに登場したキャラクターで、スクリーンショットでも刷新されたIgniを用いるゲラルトさんと対峙する様子が描かれていました。

また、先週末Game Informerで公開されたインタビュー映像にて、ゲームディレクターKonrad Tomaszkiewicz氏とリードクエストデザイナーMateusz Tomaszkiewicz氏がThe Witcher 3のオープンワールド化について、モダンなオープンワールドRPGの金字塔となったBethesdaの“The Elder Scrolls V: Skyrim”から学んだ要素と、来る新作に向けた改善や取り組みについて興味深い見解を示し注目を集めています。

■ The Witcher 3のオープンワールド化開発に関するKonrad Tomaszkiewicz氏とMateusz Tomaszkiewicz氏の見解

• CDPRはThe Witcher 2の仕上がりに満足しているが、自由の感覚、ロケーションの広さ、メインストーリーや他の任務から一旦距離を置いて一息つくような要素が不足していたと感じている。
• CDPRの開発チームはオープンワールドRPGのファンで、誰もがThe Elder Scrolls V: Skyrimをプレイし多くを学んだ。
• CDPRはThe Elder Scrolls V: Skyrimに不足していた要素として、クエストの遂行やプレイヤーの選択に対してNPCがさほど応答しなかったことだと挙げ、クエストは“一般的な”仕上がりだったと評価している。
• さらにThe Elder Scrolls V: Skyrimには非常に優れたキャラクターが存在しなかったと述べ、5人のキャラクター名を思い出そうとしても挙げられなかったと発言。Skyrimにおける探索の要素は偉大だったが、物語とキャラクターについては同様に一般的だったと語り、ここに更なるベストなオープンワールドへのヒントが秘められていると説明した。
• 来るThe Witcher 3はオープンワールド的で自由な体験と、カットシーンによる映画的な経験の融合を試みている。
• Fallout: New Vegasに言及した両氏は、作品が素晴らしいストーリーと、多すぎないカットシーンを備えたオープンワールドを持っていると語ったが、何かが失われていると感じたと説明している。
• 一方、Assassin’s Creed IIIでは常にメインクエスト絡みでやるべきことがあり、サイドクエストを追求しようとした場合に主要な要素へと導かれ、ゲーム世界への没頭を阻害しているように感じられたと説明し、来るThe Witcher 3ではこれらの要素に対する改善と前作までの理解を組み合わせることで完全なRPGに仕上げると強調した。

なお、今回両者が語った比較と見解が一部海外コミュニティやメディアで紛糾する事態となっていますが、長い歴史や気まぐれな神々の黄昏を描いた神話的世界、そこに抗う種族や亜人種の歴史劇と神性の関わりを描いた“そこに世界が存在する”ことによって駆動されるTESシリーズ特有の奇妙な個や価値の希薄さと、The Witcherシリーズに顕著な強烈な複数の個性と1人称視点で進行するストーリードリブンな“名のあるヒーローの伝説”の間に横たわる遠い断絶は、相反する方向性やさじ加減の問題であり、優劣の比較に落とし込む紛糾は論点をすり替えてしまう危険性を孕んでいます。

偉大な先駆者達が築いた巨人の肩に立つ新たな注目作として、CDPRがオープンワールドRPGにどんなアイデアと調整、ソリューションを持ち込むのか、今後の動向に改めて注目が集まるところです。