現在新作ゴッドゲーム“Godus”のSteam Early Access版運用と意欲的なアップデートを進めているお馴染みピーター・モリニューと新スタジオ22cansですが、昨日スペインのビルバオで開催されたビデオゲームイベント“Fun & Serious Game Festival”に出席したモリニューが未発表のモバイル向け新作「The Trial」をアナウンスし、近く具体的なディテールのお披露目を予定していることが明らかになりました。
これは、Fun & Serious Game Festival会場でEl Paisのインタビューに応じたモリニューが明かしたもので、今のところ新作のプラットフォームや具体的なディテールは一切報じられていないものの、スコアボードにスポットを当てた“競争心に訴えかける”作品であることが示唆されており、Candy CrushからCall of Dutyまで、数多くの作品が実装しながらもオプション的な役割に留まっている現在のスコアボードをゲームのコア要素に変化させるアイデアについて語ったモリニューの発言が確認されています。
さらに、TechRadarのインタビューに応じたモリニューが、KickstarterとSteam Early Accessについて言及しており、(当初の計画に存在しなかったP2WなGemの販売決定等に拠る)コミュニティの反発を含め苦しい状況が続く“Godus”の開発を踏まえた、両プラットフォームの問題点について興味深い見解を提示しました。
Kickstarterキャンペーンが“Godus”にネガティブな影響を与える結果になったと明かしたモリニューは、「プロジェクトをもう一度やり直すことが出来るならば、初期段階でKickstarterキャンペーンは実施しない」と語り、プレイアブルなデモや作品の明確な定義が存在しない余りに早い時期のクラウドファンディングが、ゲームの最終的な品質に重大なダメージを与える危険性を孕むリスクの高い取り組みであることを学んだと説明。
過度な約束と、実際の仕上がりに大きな溝が出来た際に生じる衝動は驚くほど破壊的だと語ったモリニューは、特に開発者が新基軸の作品に取り組む場合、Kickstarterはコミュニティの誤解を招きやすく、結果的に信頼を失う可能性があると発言。もう一度Kickstarterを利用する場合には、既に開発が半分ほど終了し、プレイアブルなデモを提示できる段階でキャンペーンを開始するだろうと明らかにしています。
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