先日、ある性的暴力を含むカットシーンが問題となりオーストラリアのレーティング審査を通過せず、事実上の発禁となっていたRed Barrelsの新作ホラー「Outlast 2」ですが、新たにオーストラリア政府のレーティング審査機関Australian Classificationが本作の分類拒否を取り下げ、18歳以上を対象とするR18+作品としてオーストラリア国内での販売を認めたことが明らかになりました。
今回の再認可は、前述した問題点の修正を伴わない他国と同一バージョンの製品版販売を認めたもので、取り下げに至った詳細は不明ですが、オーストラリア向けの発売決定に対する声明を発表したRed Barrelsは、世界的に利用可能となる“Outlast 2”のバージョンは全て同一のものだと強調しています。
なお、先だって下された発禁処分はその後オーストラリア国内で問題となり、自由民主党のDavid Leyonhjelm議員が上院本会議で政府与党とAustralian Classificationを強く批判し、オーストラリアのレーティングがゲーマーを見たもの全てに影響を受け行動に移す感受性の強い子供であるという誤った仮定の上に成り立っていると強調。ビデオゲームが誰かを傷つけることはなく、ゲーマーに干渉すべきではないと訴えていました。
余談ながら、オーストラリアには長らく18歳以上を対象とするレーティングクラスそのものが存在しなかった背景があり、2009年に“Modern Warfare 2”が15歳以上対象タイトルとしてレーティング審査を通過したことを発端に、子供の保護を訴えるロビー団体や政府の審議委員会、ビデオゲームの業界団体、ゲーマーの権利を主張する政治団体、ゲーマーをバイカーギャング並みに危険だと主張した当時の司法長官など、様々な団体や個人が酷い舌戦と激突を繰り返す泥沼の政治劇を経て、2011年8月にニューサウスウェールズ州のみを対象とする試験的なR18+クラスを導入。その後2012年6月にR18+クラス新設の法案が遂に上院を通過し、2013年1月1日にオーストラリア全州を対象とするR18+クラスを正式に導入したことが知られていました。
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