先日行われた大規模なお披露目イベントを経て、連日多数のディテールが報じられている期待の続編「Destiny 2」ですが、新たにBungieのワールドリードSteve Cotton氏がForbesのインタビューに応じ、初代のストーリーテリングにおいて問題となっていたグリモアカードの廃止を予告。“Destiny 2”が本編の冒険を通じて、キャラクター間の関係やストーリーを十分に描くだけでなく、各種Loreについても(従来のようにグリモアカードではなく)ゲーム内に統合すると明かし話題となっています。
グリモアカードが前作と同じ役割で再登場を果たすか?との質問に答えたSteve Cotton氏は、明確に“ノー”と回答。その理由を、ゲームそのものにLoreを組み込むためだと挙げ、来る続編のストーリーがキャンペーンやゲーム世界の至るところに見つかるスキャン可能なオブジェクト、キャラクター達を通じて冒険の中で語られると強調しています。
なお、初代“Destiny”の(特にバニラに顕著な)ストーリーとLoreは、本編のダイアログやストーリー、Bungie公式サイトやコンパニオンツールを通じて閲覧可能なグリモアカードのテキスト情報に断片化され、大きく分断された状態にあっただけでなく、個々のピースが非常に魅力的であるにも関わらず、それらが有機的に1つの物語を紡がない、悪い意味でアンソロジー的な統一性に欠ける状況にありました。
この問題については、Bungie内部からも批判が上がるなど、ローンチ当初の大きな問題・課題となり、その後“地下の暗黒”(The Dark Below)以降のアプローチで徐々に改善されたものの、やはり抜本的な解決には至っていませんでした。
余談ながら、こういった混乱はMartin O’Donnell氏の解雇やJoseph Staten氏の退社の前後に生じていた初代“Destiny”の全体的なテイストやアプローチ、方向性の大幅な転換と再編に端を発するものとして知られています。今回の続編開発に当たっては、(前述した背景の善し悪しはともかく)こういった大きなノイズは漏れ聞こえておらず、全体を通じて魅力的な主要キャラクター達とゲーム世界をより際立たせる包括的な物語が語られるか、来る9月8日の世界的なローンチに大きな期待が掛かるところです。
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