2011年に開発がスタートし、2015年1月に行われたKickstarterキャンペーンにて、4万5,000ドルを超える開発資金を調達したBen Porter氏(Wizard Mode)の新作「MoonQuest」(旧Moonman)ですが、開発に7年もの歳月が費やされた本作の早期アクセス版が遂にローンチを果たし(参考:Steam、itch.io)、最新ビルドのゲームプレイを紹介する新トレーラーが公開されました。
Ben Porter氏がたった1人で流体の物理演算やスプライトエディタ、プロシージャル生成システムを含むゲームエンジンから作り上げた「MoonQuest」は、MinecraftやTerraria、Spelunkyにインスパイアされたローグライク要素を持つシングルプレイヤーアクションアドベンチャーゲームで、ゲームプレイに直接的な影響を与える“月”(例:巨大な月が巨大な敵や動物を生み出す)や、ゲーム世界の生成に影響を与える複数のプレイアブルヒーロー、凍てつく森や危険なダンジョン、人々が暮らす街を含む多彩なロケーション、数百種に及ぶアイテムや資源、本格的なクラフト要素を特色としており、2019年に製品版の発売を予定しています。
また、本作の早期アクセス入りに併せて、Ben Porter氏が“どうすればベータの発売に7年を費やせるか”というポストモーテムかつ教訓的な記事を公開し、独自エンジンの開発や曖昧なアイデア、クラウドファンディングの実施、定期的な開発Blogの公開、プレイテスト、様々なサイドプロジェクト(※ Ben Porter氏はLudum DareゲームジャムでスーパーマリオとNo Man’s Skyを組み合わせた愉快なパロディゲーム“No Mario’s Sky”を開発し発表したが、その後任天堂に怒られ現在は非公開)など、有限の時間を見る見るうちに消費する多くの方法を愉快な語り口でまとめています。開発期間が延びがちな要件や意思決定についても幾つか興味深い経験談がまとめられていますので、ビデオゲームの個人開発に興味がある方は一度確認しておいてはいかがでしょうか。
なお、前述の項目を全て漏らさず実行し、無事7年で“MoonQuest”のベータ入りを果たしたBen Porter氏によると、次のプロジェクトは(今回の経験を活かして)もっと早くリリースすると豪語しています。
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