“The Walking Dead”シリーズで一世を風靡した「Telltale Games」が閉鎖に向けた大規模なレイオフを実施

2018年9月22日 10:20 by katakori
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「Telltale Games」

クレメンタインの物語を終える“The Walking Dead: The Final Season”のエピソード2配信がいよいよ目前に迫る状況となっていますが、本日Telltale Gamesがほとんどの従業員を対象とする大規模なレイオフを実施し、なんとスタジオの閉鎖に向けた準備を進めていることが明らかになりました。

これは、昨晩一部の従業員から浮上したレイオフの話題に続いて、Telltale Gamesと現CEO Pete Hawley氏が声明を発表し、明らかになったもので、スタッフの解雇は現地時間の今朝早く行われ、現在は僅か25人の従業員がパートナー企業と役員会に対する残務を処理するために残っているのみとのこと。(※ Telltale Gamesは、タイトルを乱発した2014年以降のアプローチを見直すべく、2017年11月に25%の従業員を対象とする90人規模のレイオフを実施しており、今回のレイオフは200人規模ではないかと見られる)

発表を行ったCEO Pete Hawley氏は、Telltale Gamesの新しい針路を定めるべく取り組んだものの、そこに到着するまでの時間を使い果たしてしまったと述べ、スタジオが今年最良のコンテンツの幾つかをリリースし、多くのポジティブなフィードバックを得たものの、結局のところ売上げには結びつかなかったと説明しています。

また、Telltale Gamesの閉鎖に併せて、幾つかの提携を進めていたNetflixが声明を発表しており、Netflix版“Minecraft: Story Mode”(インタラクティブストーリー)の計画がまだ進行中であるほか、Telltaleがビデオゲーム化を進めていた人気ドラマ“Stranger Things”については、今後新たな選択肢を調査する過程にあるとのこと。

今のところ、進行中の“The Walking Dead: The Final Season”の残るエピソードや、傑作の続編“The Wolf Among Us 2”の今後に関する詳細は不明ですが、今後数週間の内にTelltale Gamesのポートフォリオに関する情報がアナウンスされる予定となっており、続報が待たれる状況となっています。

Telltale Gamesは、かつてアドベンチャーゲームの黄金時代を築いたLucasArtsの元開発者達が2004年に設立したスタジオで、設立当初からエピソード形式のアドベンチャーを専門に手掛け、初期は“Sam & Max”や数々の版権物で知られていたものの、2012年に発売した初代“The Walking Dead”がVGA(現TGA)を含む数々のGOTYを獲得し、累計2,800万エピソードに達する販売を記録。その後スタジオの規模と企業間の提携を爆発的に拡大し、パブリッシング事業を開始したほか、ゲーム・オブ・スローンズやバットマン、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、Minecraftといった大ヒットフランチャイズの作品を次々と手掛けていました。

情報元及びイメージ:Polygon, GamesIndustry

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