鼠の群れと黒死病、異端審問から逃げる姉と幼い弟を描く「A Plague Tale: Innocence」の本格的なゲームプレイ映像が公開

2019年2月19日 13:51 by katakori
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「A Plague Tale: Innocence」

先日、作品の鍵を握る存在であるネズミの群れにスポットを当てる第3弾開発映像をご紹介した仏Asobo Studioの期待作「A Plague Tale: Innocence」ですが、新たに本作のハンズオンプレビューが解禁され、非常に美しいビジュアルや冒頭の展開、大小様々な環境パズルやステルス戦、装備品のクラフト、幼い弟Hugoとの連携を含むインタラクション、想像を絶する惨劇に(まるでTelltale版“The Walking Dead”のクレメンタインやAJのように)無垢な心を失っていく弟の姿など、非常に興味深いディテールが確認できる本格的なプレイ映像が登場しました。

“A Plague Tale: Innocence”は、英仏の百年戦争と黒死病によって崩壊した1349年のフランスを舞台に、両親を殺された15歳の少女Amiciaと5歳の弟Hugoの逃避行を描くアクションアドベンチャーで、夥しい数のネズミを避けるためのパズル的なメカニクスや、弟と共に生き延びるための厳しいモラル選択、その行動を見て成長する弟と姉の動的な関係など、野心的な取り組みと見事なビジュアルが注目を集めています。

■ 再掲:“A Plague Tale: Innocence”のディテール

  • “A Plague Tale: Innocence”(PS4/Xbox One/PC)は、英仏の百年戦争で疲弊しペストが蔓延する1349年のフランスが舞台となるアクションアドベンチャーで、プレイヤーは15歳の少女Amiciaとなり、5歳の幼い弟Hugoを連れ、2人を追う異端審問官やネズミの群れを回避し生き延びねばならない。
  • AmiciaとHugoは実の姉弟だが、どうやら2人は高貴な家の生まれらしく、Hugoは誕生以来、城の別棟で母親と共に離れて暮らしており、父親が異端審問官によって虐殺され、姉弟が城を出るまで、Amiciaは一度も弟のHugoと会ったことがなかった。
  • 幼いHugoにとって、死の概念や深刻な惨状を理解することは難しく、彼はたとえ死の危険に満ちた場所であっても、川岸にカエルを見つけ、無邪気にジャンプするような無垢な存在であると同時に、常に姉の行動を見て子供ながらに自らを取り巻く世界を学んでいる。
  • プレイアブルキャラクターである姉Amiciaは、弟の手を引き、彼を守りながら死体の山やネズミの群れを超えて進む。時には、弟を守るために見知らぬ誰かを犠牲にして危険を回避する決断を下さなければならない。(プレイ映像には、兵士の注意を反らし、手にした灯りを破壊することでネズミに喰わせるシーンが見られた)
  • 姉が弟から遠く離れる場合、Hugoは寂しさや恐怖を感じる。これはステルスの制限として機能する。例えば、プレイヤーがHugoを安全な場所に隠れさせ、こっそりと衛兵に近付くような状況で、離れている時間が長すぎる場合、Hugoは恐怖で泣き出し、姉を大きな声で呼んでしまう。
  • Kevin Choteau氏によると、Amiciaを含むゲーム世界に存在する誰もが、それぞれ生きるためにできることを行っており、AmiciaはHugoの安全を得るために困難な選択を下す必要がある。
    • 例:朽ちた塔で、姉弟は手にしたランタンの灯りでネズミの群れを遠ざけている。一方、塔の壁には男が木の壁に挟まれており、その側に進むべきドアが存在する。
    • 姉はランタンを手にネズミを避けながら男とドアの方へと進み、男は乞うように助けを求めるが、結局のところ男はネズミの群れに食い尽くされてしまう。Hugoは姉に彼を助けるよう求めるが、姉は彼を犠牲にすることが最も安全であることを知っていた。
    • Kevin Choteau氏はこれがAmiciaの心に生まれた無情さの始まりであり、今後彼女の行動はしばしば度を越すだろうと説明している。
  • 幼いHugoは、姉のこういった行動を見ており、自分達が無事に逃れるために毎回誰かを犠牲にする場合、彼は生き延びるためであれば、他者を残酷かつ安易に扱う方法が普通のことだと考え始める。
  • Kevin Choteau氏は、姉が兵士やその他の人を殺害するシーンを目の当たりにするのが5才の男の子である場合、少なくとも彼の成長に良い影響を与えることはないだろうと語り、実際の年齢よりも大人びた子供になる可能性があると説明。無垢だった弟が無慈悲に成長することは、フランスを壊滅に追いやるネズミだけのせいではないと語り、ここに姉の過ちが大きく影響していることを強調している。
  • Kevin Choteau氏によると、“A Plague Tale: Innocence”のプレイスルーは約10~12時間程度ながら、幾つかの予期しないツイストが用意されているとのこと。
  • 2018年内の発売に向けて、既にXbox One XとPS4 Pro向けの改善が計画されており、両方のコンソール向けに最大で5,000匹のネズミを同時に描写するビジュアルの強化を検討している。

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